おせっかいなイタリアの社会的農業

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おせっかいなイタリアの社会的農業

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商品説明
戦後の復興を経て経済成長が進んだイタリアで、「衰退する農業」と「社会が抱える課題」が出会ったとき、あたかもマイナスとマイナスを掛け合わせたときプラスに転じるように、それらを解決して余りある新しい価値が生まれた。
既存の農業資源を従来とは異なる目的(社会・保健など)に活用し、農産物と同時に人間に必要なサービスを生み出す――こうして生まれたのが、イタリアの社会的農業である。
日本では農業と福祉がつながりそれぞれの問題解決をめざす農福連携が注目されている。そのルーツともいえるのがイタリアの社会的農業。「社会改良」と「農業再生」という2つの源流を探し出し、パンデミックから実証された有効性を説く。
目次
第1章 こんなところに農業が!
1 食は社会の入り口にある
2 スローフードと大いなるおせっかい
3 農村で出会った社会的弱者
4 刑務所の中で何が起こっていたか――パウザカフェ社会的協同組合
5 精神病院がない国
6 社会的農業――農と社会が出会うとき

〈イタリアの農業と社会的農業を理解するための予備知識〉
①イタリア農業の個性と実力
②実は有機農業大国
③副業が農業経営に位置づけられている
④食から社会を変えたスローフード運動
⑤社会的協同組合が農業を実践
⑥社会的農業を支える多様な担い手と組織
⑦社会的農業の州法と国法の関係
⑧ヨーロッパにおける社会的農業の広がり

第2章 社会的農業の二つの起源――時空を超える人間の営み
1 トスカーナ州農業局の仕事
2 二つの社会的農業
[1960年代 農業に向かった活動家たち――社会改良のために]
3 民主化運動の時代
4 精神病院を廃絶する
5 社会的協同組合の起源
[1980年代 多角経営に挑む農業経営者たち――農業再生のために]
6 転換を迫られた共通農業政策
7 イタリア農業の改革~農業再生のための多角化政策

第3章 社会的農業の創造者、精神科医マウロ・ガレヴィ――農場を社会に開く「薬草の庭」プロジェクト
1 マウロ・ガレヴィとは誰だったか(Chi era Mauro Gallevi?)
2 戦後の地域衰退と向き合う
3 人的ネットワークを資源に
4 地域に循環するもう一つの経済
5 逆転のレジリエンス
6 人間という論理

第4章 社会的農業の普及実験――知識ゼロからの普及は可能か
1 社会的イノベーションの希求
2 ピサ大学によるアクションリサーチ
3 耕作者連盟が着手した全国普及プロジェクト

第5章 イタリア農業のかたち――2020年代 パンデミックを超えて
1 2019年の多角化――IMPACTプログラムのその後
2 パンデミックとアグリツーリズモ
3 ポストコロナのイタリア農業
4 社会的農業の今日

終章
1 パンデミックの空白
2 国法制定10年シンポジウム
3 移行していた世界
4 逆転のレジリエンス

史料……社会的農業法(抄訳)
あとがき
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