第1章 こんなところに農業が!
1 食は社会の入り口にある
2 スローフードと大いなるおせっかい
3 農村で出会った社会的弱者
4 刑務所の中で何が起こっていたか――パウザカフェ社会的協同組合
5 精神病院がない国
6 社会的農業――農と社会が出会うとき
〈イタリアの農業と社会的農業を理解するための予備知識〉
①イタリア農業の個性と実力
②実は有機農業大国
③副業が農業経営に位置づけられている
④食から社会を変えたスローフード運動
⑤社会的協同組合が農業を実践
⑥社会的農業を支える多様な担い手と組織
⑦社会的農業の州法と国法の関係
⑧ヨーロッパにおける社会的農業の広がり
第2章 社会的農業の二つの起源――時空を超える人間の営み
1 トスカーナ州農業局の仕事
2 二つの社会的農業
[1960年代 農業に向かった活動家たち――社会改良のために]
3 民主化運動の時代
4 精神病院を廃絶する
5 社会的協同組合の起源
[1980年代 多角経営に挑む農業経営者たち――農業再生のために]
6 転換を迫られた共通農業政策
7 イタリア農業の改革~農業再生のための多角化政策
第3章 社会的農業の創造者、精神科医マウロ・ガレヴィ――農場を社会に開く「薬草の庭」プロジェクト
1 マウロ・ガレヴィとは誰だったか(Chi era Mauro Gallevi?)
2 戦後の地域衰退と向き合う
3 人的ネットワークを資源に
4 地域に循環するもう一つの経済
5 逆転のレジリエンス
6 人間という論理
第4章 社会的農業の普及実験――知識ゼロからの普及は可能か
1 社会的イノベーションの希求
2 ピサ大学によるアクションリサーチ
3 耕作者連盟が着手した全国普及プロジェクト
第5章 イタリア農業のかたち――2020年代 パンデミックを超えて
1 2019年の多角化――IMPACTプログラムのその後
2 パンデミックとアグリツーリズモ
3 ポストコロナのイタリア農業
4 社会的農業の今日
終章
1 パンデミックの空白
2 国法制定10年シンポジウム
3 移行していた世界
4 逆転のレジリエンス
史料……社会的農業法(抄訳)
あとがき