「季節が感じられる」「田舎を思い出す」と、「野の花」に人気が集まっている。そうした野の趣が感じられる草花を栽培する新たな農業が誕生した。季節を感じさせる草花を売るためには、今までの「長い」「太い」「揃っている」「豪奢」などをめざしてきた花つくりの発想から離れ、「揃えすぎない」「切り前は葉からつぼみ、花、タネまでさまざま」の花つくりに転換することがコツ。本書では、つくりやすくて売りやすい品目・品種の選び方・探し方や、自然な切り前や荷姿など、今までの花卉栽培の常識にとらわれない作り方と「商品化術」を紹介。草花を取り入れた「稼げる」複合経営の入門書。
目次
口絵
まえがき 野趣ある草花をつくる
第1章 草花をつくって売る魅力
世の中は草花に関心大
ラクに取り入れてラクに働ける
いろいろな品目と組み合わせられる
コラム① 露地栽培は生育が不安定?
第2章 私の草花経営――地域基幹品目のカスミソウと組み合わせる
カスミソウが土台、草花で商品開発
1年の働き方
高単価で販売するための工夫
おもな試作品目一覧
コラム② 認証制度は花を使う人のためにもなる
第3章 栽培・収穫のコツ――ラクにつくって野趣感を出す
野趣ある草花は均一でなくていい
試作 まずは5株から
播種・育苗 タネは極力自分で採る
定植~圃場管理 手間のほとんどは除草
防除 病害虫を気にしすぎない
収穫・調製 見た目は自然に、日持ちは長く
コラム③ 花を楽しむ文化ごと売る
第4章 出荷のコツ――高単価でも欲しい!と思わせる荷姿と情報発信
整えすぎないのが自然な荷姿
中身の日持ちで勝負する
アソート納品でいろんな品目を販売
情報をいち早く花店に届ける
コラム④ 市場と生花店で、求める花が違うこともある
第5章 品目選びと商品化のコツ――手間がかからず、さまざまな姿で売れるものを選ぶ
これから売れていくものを見つけ出す
コラム⑤ 人々が「心で買う花」を探したい
野趣ある在来草花
ワレモコウ/チョウジソウ/ススキ/オミナエシ/ヨウシュヤマゴボウ/オトコエシ/トウゴボウ
地域の花壇の花
姫ヒマワリ(ヘリオプシス)/ジニア(ヒャクニチソウ)/カラフルニンジン/ノラニンジン/ユーパトリウム/
セダム(オランダセダム、マンネングサ)/アキレア(セイヨウノコギリソウ)
地域で育てられてきた作物
オヤマボクチ/タデアイ
購入した種苗
ニンジンの園芸種ダウカス・キャロータ/ユーカリ/マリーゴールド/一重のトルコギキョウ(リシアンサス)
カスミソウを複合品目の一つに
宿根カスミソウ
あとがきに代えて