「あなたの家の一番近くを流れている川について、あなたの知っていることを話してください。」
読者へのそんな語りかけから本書ははじまる。「川とはなにか?」を考え、川とふれあい、川と人との関係を楽しいものにしようというのがこの本のねらいだ。新潟大学工学部での講義内容が基礎になっているが、水の性質や川の役割、洪水と水害の違い、水害を軽減する方法、近代的河川技術の問題点、川の楽しみ方などについて、専門用語はできるだけ使わずにやさしく述べられている。
本書は、1995年にポプラ社から刊行された『川がつくった川、人がつくった川―川がよみがえるためには』の新版。30年間の変化として、河川法の改正(1997年)、流域治水法の制定(2021年)、新潟市のラムサール条約の湿地都市認証(2022年)などについても解説している。
自然との共生の土台となるのが、川との共生。身近な川で遊び、川の悩みに耳を傾けることから、川とともにある未来を考える。