未開社会における戦争は人間に備わる動物的本能なのか、稀少な資源をめぐる衝突なのか、それとも贈与交換の失敗なのか――。あらゆるものを統合する国家機構を拒み、自由と自律を維持しようとする未開社会の論理を「暴力」から解き明かした、夭折の人類学者による画期的研究。近年ではデヴィッド・グレーバーやジェームズ・C・スコットに多大なる影響を与えたクラストルの最重要書。解説=松村圭一郎
【目次】
暴力の考古学――未開社会における戦争
原注
訳注
クラストルの戦争論の理解をめざして
戦士に抗する社会――服従を拒否する社会における死と威光の交換 毬藻充
訳者あとがき
解説――未開の戦争と国家の戦争 松村圭一郎