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正義と徳を求めて

正義と徳を求めて

髙宮 正貴 (翻訳)
鈴木 宏 (翻訳)
櫛桁 祐哉 (翻訳)
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商品説明
著者オノラ・オニールは、抽象的で普遍的な正義原理のみを提唱する人々と、有徳な生き方の特殊性のみを推賞する人々の間にある対抗関係に異議を申し立てる。さらに、この対抗関係の行き詰まりが、行為の推論の根底にある構想の欠陥に由来することを指摘し、より穏当な倫理的推論の説明を提案する。それは「誰を考慮に入れるか」という問いに答える筋の通った方法についての説明となるだろう。
目次
緒言
序論
第1章 概論:正義と徳は対立するのか?
 1・1 普遍主義者と個別主義者――古代の起源
 1・2 普遍主義者と個別主義者――現在の対立
 1・3 近代、普遍主義者と個別主義者――いくつかのよくある筋書き
 1・4 近代、普遍主義者と個別主義者――代わりの筋書き
第2章 実践理性:抽象化と構成
 2・1 抽象化と理想化
 2・2 倫理学における構成主義――ロールズのモデル
 2・3 実践理性の構成
 2・4 理性の構成と倫理の構成
第3章 焦点:行為、理解可能性、原理
 3・1 結果への焦点化――理解可能性と結果
 3・2 行為の源泉への焦点化――徳と行為
 3・3 普遍性、画一性、差異
 3・4 空虚な形式主義、規則遵守、徹底した個別主義
 3・5 いくつかの帰結
第4章 範囲:行為者と主体――誰を数えるのか?
 4・1 倫理的身分――普遍主義者と個別主義者
 4・2 倫理的関心の範囲を解釈する
 4・3 複数性、つながり、有限性を認めること
 4・4 複数性、つながり、有限性を否定すること
 4・5 コスモポリタンの範囲――遠くの見知らぬ人と将来世代
第5章 構造:責務と権利
 5・1 原理と要請
 5・2 正義――権利が伴う責務
 5・3 要請される徳――権利が伴わない責務
 5・4 責務を真剣に受け止めること
 5・5 具体化された責務
第6章 内容Ⅰ:すべての人のための原理――正義を求めて
 6・1 包括的な普遍的原理
 6・2 対立と一貫性
 6・3 普遍化可能性と傷害の拒絶
 6・4 正しい制度──傷害の拒絶
 6・5 正しい制度──直接的な傷害の拒絶
 6・6 正しい制度──間接的な傷害の拒絶
 6・7 正義を求めて──原理、設計、判断
第7章 内容Ⅱ:すべての人のための原理――徳を求めて
 7・1 要請される徳と任意の徳
 7・2 社会的徳を正当化する――なぜ正義では足りないのか
 7・3 選択的なケアと配慮
 7・4 様々な社会的徳
 7・5 超義務と任意の卓越性
 7・6 徳を備えた正義を求めて

普遍主義と個別主義の和解のために――訳者あとがきに代えて
参考文献
索引
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