「終始一貫」「人民の病を治すことは大事なことであるが、私ならむしろ人民を教化して病が起こらないようにする」
周囲がどう反応しようと、一度決めたら、最後までそれを貫き通す北里柴三郎。「人々に健康法を説き、病気を未然に防ぐのが医学の基本」という考えのもと、ゆるぎない意志で、世界的な医学者、細菌学者になりました。
武士としてきびしい教育を受けて育った北里柴三郎。軍人か政治家になろうと勉学に励んでいましたが、熊本の学校でオランダ人の軍医マンスフェルトに出会い一変。医学に目ざめて上京、衛生局に入り細菌学者の道を歩みはじめます。留学したドイツでは、世界的権威のコッホ博士の信頼を勝ち取り、破傷風菌の純粋培養に成功。数々の偉業を成し遂げ、世界に注目されつつも、日本の医療に貢献するために、帰国して伝染病研究所や北里研究所をつくります。公衆衛生のいしずえを築いたその先見性は、コロナ禍を経験したいま、いっそう高く評価されています。
一度決めたら、最後まで意志をつらぬき通す北里柴三郎の生きかたや考えかたに触れると、自分もあきらめずにやってみよう、と前向きな気持ちになれるでしょう。北里柴三郎が生きた時代、関係の深い人々、関連のある街、豆知識やクイズなど、資料ページも充実。小学校4年生以上の漢字にふりがなをふりました。朝読にも最適です。
みんなが憧れるような生き方をしている人たちは、例外なく、自分のすべきことに没頭し、だれよりも多く挑戦し、そして失敗をしてきた人たちです。
この「心が強くなる! ビジュアル伝記」シリーズを読むと、そのことがよくわかるでしょう。
頭から順に読む必要はありません。
自由にパラパラめくりながら、気になることばを見つけて読んでみてください。
元気がほしいとき、心が折れそうなとき、お気に入りのことばがきっと背中を押してくれるはずです。
この本は、前からだけでなく後ろからも読めるようになっています。
紹介している偉人のクイズやおもしろネタ(雑学)から始めると、案外頭に入りやすくてオススメです。