37年間ほぼ満席だった「オテル・ドゥ・ミクニ」をたたみ、
70歳にしてたった8席の店をオープンする
僕の人生はまだこれから。
フレンチの巨匠が「ミクニ」でやってきたこと、やれなかったこと
今を遡ること40年前、三國清三が30歳でオープンした「オテル・ドゥ・ミクニ」。
一度は潰れる寸前までいくものの、一億総グルメブームの波に乗り、予約の取れない人気店に。
バブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災、コロナ禍など、数々の困難を乗り越え、
37年間ほぼ満席だった奇跡の名店。
三國は料理人として、経営者として、「ミクニ」をどう育て、グループを大きくしてきたのか。
激動の昭和、平成、令和を超えた、正面突破の生きざまに迫る渾身の自伝。
「オテル・ドゥ・ミクニ」は2022年末に惜しまれながら閉店−−−。
同じ場所に2025年9月、カウンター8席だけの店「三國」がオープンする。
ここは71歳の三國が、ひとりで切り盛りする店。
いよいよ人生第二章。「僕は、来世でやろうとしたことを今世でやることにした」。