形象・偶像・仮面

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形象・偶像・仮面
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商品説明
なぜ神々は人間の形で表現されたのか。
冥界に消えた死者たちはどう描かれたか。著者はイメージの歴史人類学をめざして、神話と論理の間にイメージ=第三の軸を置いた。それはレヴィ=ストロースが無文字社会で展開した「宗教形象」を、古代ギリシアに適応する試みでもあった。
フランスきっての古代ギリシア研究の泰斗による九年間の講義集である。
ギリシア人は原石・柱・仮面・動物・怪物などに神が宿っていると考えた。神の力がそうした「偶像」に光を送り、シンボルになって人間に話しかけた。やがて偶像が儀式で用いられなくなり、見られるだけの存在になると、宗教的なシンボルはたんなるイメージへと移行した。イメージをフィクションとしてとらえたのがプラトンであり、それは芸術と呼ばれるものへの道を開いた。
さらに考古遺物、碑文、テクスト、図像などの資料を駆使して、仮面の神であるゴルゴン、アルテミス、ディオニュソスを追った。超自然の出現を告げる仮面を目印に、ギリシアの多神教の異教的根源が明らかになっていく。
各セクションの末尾には、共同研究の演習に集った発表者たちの広範なテーマを記載し、宗教人類学の課題と可能性を指し示している。
目次
梗概 前田耕作

はじめに

第一部
第一章 造形のシンボル
1 シンボルの働きと形象
2 ギリシアのケース
3 コロッソス

第二章 死者たちの像 I
1 エイドーロン――分身からイメ―ジへ
2 ポトス、喪に服す欲望
3 美しい死者

第三章 死者たちの像 II
1 死者を歌い、死者の像を建てる
2 遺体のない墓――分身・身代わり・等価物

第二部
第四章 神々の像 I
1 ゴルゴンの仮面
2 仮面と鏡
3 ナルキッソスとディオニュソスの鏡

第五章 神々の像 II
1 アルテミスと野生の世界
  a 背景 b 狩猟、動物、植物
2 若者の育成者であり、処女神であるアルテミス
3 アルテミス・ロキア(出産の神アルテミス)
4 アルテミスと戦争
5 アルテミスとアルクテイア
6 奇妙な偶像
7 成人儀礼
8 人身御供
9 ブラウロンで雌熊を演じる
10 アルテミス・オルティアとラケダイモンの教練

第六章 神々の像 III
1 ディオニュソス、仮面をつけた神
2 『バッコスの信女』と仮面をつけたディオニュソス

訳者あとがき

人名索引
古典書目索引
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