詳論 文化人類学

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商品説明
本書の目的は,文化人類学の基礎を学んだ学生を対象に,同分野をより深く掘り下げて解説すると同時に,新たな研究動向についても紹介することにある。全体を2部に分けて,第?部「基本領域」では,姉妹書の綾部恒雄・桑山敬己編『よくわかる文化人類学 第2版』(ミネルヴァ書房,2010年)の内容を詳述かつアップデートし,第?部「新たな展開」では最新の理論やテーマを取り上げる。
真剣に学びたい学生のために,学界を代表する研究者が力を結集して書いた入魂の一冊!
目次
まえがき


第Ⅰ部 基本領域

第1章 文化相対主義の源流と現代(桑山敬己)
 1 文化相対主義の登場と発展
 2 文化相対主義批判の古典的事例──言語相対論をめぐって
 3 文化相対主義の現代的諸相
 4 課題と展望

第2章 言語人類学(名和克郎)
 1 前史および古典期
 2 コミュニケーションの民族誌
 3 現代言語人類学の展開
 4 言語人類学の主張
 5 課題と展望

第3章 狩猟採集社会──その歴史,多様性,現状(岸上伸啓)
 1 狩猟採集社会の歴史
 2 多様な狩猟採集社会
 3 21世紀の狩猟採集社会──カナダ・イヌイット社会
 4 狩猟採集の現代的な意義
 5 課題と展望

第4章 文化と経済(山本真鳥)
 1 贈与交換と互酬性
 2 モラル・エコノミー
 3 地域通貨
 4 ジェンダーと経済
 5 文化と資本主義経済
 6 課題と展望

第5章 家族と親族(河合利光)
 1 家族・親族研究の開始と展開
 2 グローバル化の中の家族と親族
 3 親族研究における西洋的二元論の克服
 4 世界内存在としての身体と家族・親族
 5 課題と展望

第6章 ジェンダーとセクシュアリティ(宇田川妙子)
 1 ジェンダーの人類学,ジェンダー視点の人類学
 2 ジェンダーとセックス
 3 女性の可視化という問題
 4 ジェンダーと権力
 5 セクシュアリティ,トランスジェンダー,様々な性のかたち
 6 課題と展望──視点としてのジェンダー

第7章 同時代のエスニシティ(綾部真雄)
 1 誰がエスニックか
 2 エスニシティ前夜
 3 論   争
 4 定義と定位
 5 同時代のエスニシティ
 6 課題と展望

第8章 法と人間(石田慎一郎)
 1 争論の中での法の発見
 2 争論を文脈化する──法との接点において働く力
 3 他者を知る法理論──法のプルーラリズム/オルタナティブ
 4 法の確定性を支えるメカニズム──法人類学のもう一つの筋書き
 5 課題と展望──法人類学のさらなる筋書き

第9章 政治・紛争・暴力(栗本英世)
 1 伝統社会の暴力と人権問題
 2 東アフリカ牧畜社会の武力紛争
 3 現代の民族紛争と内戦
 4 課題と展望──戦争と平和という連続体

第10章 宗教と世界観(片岡 樹)
 1 文化人類学と宗教
 2 宗教とは何か
 3 世界を意味づける
 4 再び宗教とは何か
 5 課題と展望

第11章 儀礼と時間(松岡悦子)
 1 人類学における儀礼研究
 2 リミナリティのもつ力──ヴィクター・ターナー
 3 分類と境界
 4 象徴研究とその先へ
 5 課題と展望──グローバル社会における儀礼と政治

第12章 医療と文化(白川千尋)
 1 非西洋医療への関心
 2 多元的医療論
 3 非西洋医療をめぐるグローバルな動向
 4 病気のとらえ方
 5 課題と展望

第13章 グローバリゼーションと移動(湖中真哉)
 1 グローバリゼーションの人類学
 2 グローバリゼーションとは何か──歴史化的転回
 3 さまよえるグローバリゼーション研究──否定論的転回
 4 ローカリティとフィールドの消滅──連接論的転回
 5 グローバルなものとローカルなもの──存在論的転回
 6 課題と展望──ポスト・グローバリゼーション的転回

第14章 開発と文化(関根久雄)
 1 普遍性と個別性
 2 言説としての開発
 3 感情によって揺れる開発
 4 「持続可能な開発」と文化
 5 課題と展望

第15章 観光と文化(川森博司)
 1 観光現象と文化人類学
 2 観光のまなざしと生活文化
 3 地域イメージと演じられる文化
 4 情報化時代における場所の意味
 5 課題と展望

第16章 民族誌と表象・展示(高倉浩樹)
 1 民族誌とは何か
 2 人類学と民族誌記述の歴史
 3 民族誌の発展
 4 民族誌批判
 5 民族誌の可能性
 6 課題と展望

第17章 フィールドワーク論(佐川 徹)
 1 人類学的フィールドワークの特徴
 2 フィールドワークの現在
 3 フィールドワークにともなう倫理
 4 フィールドワークで遭遇する危険と困難
 5 課題と展望


 第Ⅱ部 新たな展開

第18章 構造主義の現代的意義(出口 顯)
 1 構造の定義
 2 文化と自然の連続
 3 主体の解体,作者の死
 4 神話が考える
 5 構造主義の倫理
 6 課題と展望

第19章 「もの」研究の新たな視座(床呂郁哉)
 1 「もの」研究の系譜
 2 近年の人類学における「もの」への回帰
 3 「もの」研究のいくつかの視点
 4 脱人間中心主義的人類学の可能性
 5 課題と展望

第20章 災害とリスクの人類学(木村周平)
 1 生活・環境・災害
 2 被災(害)者という対象
 3 災害というプロセス
 4 リスクに備える
 5 課題と展望

第21章 人とヒト──文化人類学と自然科学の再接合(田所聖志)
 1 文化人類学の対象とする人とヒト
 2 文化人類学からの「再接合」
 3 自然科学からの接近
 4 科学技術社会論と「再接合」
 5 課題と展望

第22章 映像と人類学(田沼幸子)
 1 映像と人類学の黎明期
 2 科学と制度化
 3 革命とアヴァンギャルド
 4  共有」とは?──ネイティヴの視点から
 5 課題と展望

第23章 認識論と存在論(綾部真雄)
 1 社会科学の通奏低音
 2 人類学と認識論
 3 存在論的転回
 4 パースペクティヴィズムの外延
 5 課題と展望

第24章 日本研究の現在──医療人類学の視点から(北中淳子)
 1 異なる近代としての日本──科学・医療人類学的視座
 2 日本の医療研究──象徴主義と社会構成主義的アプローチ
 3 ライフサイクルの医療化論
 4 精神医学の人類学
 5 課題と展望


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