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教養としての中東政治

教養としての中東政治

今井 宏平 (編集)
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商品説明
本書は、まず中東の歴史や文化に関する知識を整理したうえで、関連する政治学や国際関係論のエッセンスを紹介し、その枠組みを通して中東政治のさまざまなイシューを検証していく。理論と実例を往還しながら、複雑な中東の政治現象を読み解く力を身につけることができる。最新の研究を踏まえた本格的なテキスト。
目次
はじめに

序 章 中東概念と中東諸国家の成立と特徴
 1 中東という概念はどのように生まれたか
 2 現代中東の成立
 3 中東における主権国家の特徴
 4 中東地域固有の特徴とは何か
 5 中東概念と中東諸国のイメージ


  第Ⅰ部 中東政治を眺める

第1章 中東の現代史
 1 1908年:トルコ・ナショナリズムの顕在化
 2 1920年:アラブ諸国の独立と委任統治の誕生
 3 1948年:中東戦争の勃発とイスラエルの独立
 4 1979年:イラン革命とソ連のアフガニスタン侵攻
 5 1995年:中東和平への希望とその崩壊
 6 2003年:イラク戦争とアメリカのイラク駐留
 7 2010年末~2011年:「アラブの春」
 8 中東現代史の特徴
 コラム1 ナショナリズム
 コラム2 バアス党

第2章 イスラームとイスラーム主義
 1 現代中東における政教関係とイスラーム主義
 2 イスラーム主義の誕生と発展
 3 現代中東政治とイスラーム主義
 4 イスラーム主義者のジハード論
 5 研究課題としてのイスラーム主義
 コラム3 イスラーム主義者/運動を理解するには?


 第Ⅱ部 中東政治を分析する

第3章 権威主義体制の成立と持続
 1 権威主義体制とは何か
 2 権威主義体制の成立の要因
 3 権威主義体制の持続
 4 中東の権威主義体制に関する今後の研究課題

第4章 選挙と政党
 1 中東政治における選挙と政党
 2 クライエンティリズムと政策プログラム
 3 クライエンティリズムの事例
 4 政策プログラムの事例
 5 クライエンティリズムと政策プログラムの混合事例
 6 選挙・政党研究に対する中東政治の貢献
 コラム4 リクード
 コラム5 中東選挙研究のためのデータセット

第5章 政治と暴力
 1 従来の政軍関係研究
 2 公的な暴力装置の役割
 3 国家運営における軍
 4 非公式の暴力組織
 5 国内統治をめぐる国家と非合法武装勢力の相克
 6 コオプテーション
 7 中東における暴力装置研究の課題

第6章 レンティア国家――計量分析の視点から
 1 レンティア国家論とは何か
 2 レンティア国家論と「石油の呪い」研究
 3 数値データから傾向を読み解く
 4 回帰分析の方法
 5 レンティア国家研究の今後の発展に向けて
 コラム6 (中東)地域研究にRを使う

第7章 制度外政治
 1 鍵となる制度内政治との関係
 2 権威主義体制下の制度外政治
 3 民主主義体制下の制度外政治
 4 外国軍による占領下の制度外政治
 5 制度外政治の今後の研究課題

第8章 武力紛争
 1 紛争の多い中東
 2 貧困や資源なのか、民族・宗派なのか?
 3 国家の統治能力と政治体制の問題
 4 中東政治における紛争研究の課題
 コラム7 多極共存型民主主義

第9章 外部介入
 1 国際関係論の分析枠組みの概要
 2 外部介入のメカニズム
 3 事例分析
 4 中東における外部介入の課題と今後
 コラム8 中東諸国における世論調査

第10章 人の移動
 1 移民/難民研究をめぐる理論と研究の展開
 2 移動の促進要因としての紛争、石油、宗教
 3 統合されない移民/難民とエスノクラシーの論理
 4 中東における移民/難民研究の課題


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