まえがき
序 章 道元の哲学と『正法眼蔵』
1 道元の生涯
2 「弁道話」と天台本覚思想
3 道元の哲学の性格
第一章 真理論――「現成公案」を読み解く
1 「現成公案」とは何か
2 諸法の仏法なる時節
3 自己をはこびて万法を修証するを迷とす
4 身心を挙して色を見取し、声を聴取する
5 仏道をならふといふは、自己をならふなり
6 人、はじめて法をもとむるとき
7 たき木、灰となる
8 人のさとりをうる、水に月がやどるがごとし
9 身心に法いまだ参飽せざるには
10 以水為命、以空為命
11 得一法通一法、遇一行修一行
12 風性常住、無処不周
第二章 実在論――悉有は仏性なり
1 仏性とは何か
2 汝無仏性――道信と弘忍の仏性問答
3 嶺南人無仏性――弘忍と慧能の仏性問答
4 人有南北、仏性無南北
5 趙州狗子話(一)――狗子無仏性
6 趙州狗子話(二)――狗子有仏性
7 蚯蚓斬為両段話
第三章 時間論――有時の而今
1 有と時
2 有時高々峰頂立、有時深々海底行
3 われを排列しおきて尽界とせり
4 仏法をならはざる凡夫の時節
5 三頭八臂は、きのふの時なり、丈六八尺はけふの時なり
6 有時に経歴の功徳あり
7 ねずみも時なり、とらも時なり
8 おほよそ籮籠とどまらず有時現成なり
第四章 自然観
1 自己と自然
2 而今の山水は古仏の道現成なり
3 青山常運歩
4 聞渓悟道の因縁
5 庭前栢樹子
6 水中の月の如し
7 清浄本然、云何忽生山河大地
第五章 生死観
1 生と死
2 諸仏の大道
3 生死は仏性の大機大用である
4 生と我、舟と人
5 生也全機現、死也全機現
6 生死の中に仏あれば生死なし
7 生死は仏の御いのちなり
終 章 道元と西田幾多郎、あるいは日本の哲学
1 道元と西田幾多郎
2 真正の自己の探究
3 記紀や万葉集における惟神と随順の思想
4 親鸞と自然法爾
5 「おのづからしからしむる」と「おのづからしからしめらるる」
6 道元の自然観
7 本居宣長と「物のあはれ」
8 物にゆく道
9 日本の思想の特性
10 新しい主体性
11 個性の問題
あとがき
人名・事項索引