環境と運動

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商品説明
地域の未来は、地球の未来は、はたして持続可能か。気候危機をはじめとする喫緊のさまざまな環境問題が人類全体に重く問いかけている。社会運動は市民社会の〈声〉であり、社会問題のすぐれた社会的表現であるとともに、社会変革の原動力でもある。本書は、環境研究や社会運動研究の国内外の理論的・実践的蓄積を踏まえ、そこに潜勢力をもった創造的な営為を見出し、意味づけをはかる社会学的な〈まなざし〉を提示する。
目次
はしがき
  
第1章 環境社会学と社会運動──市民社会の〈声〉と〈まなざし〉(長谷川公一)
 1 環境社会学の成立と社会運動
 2 日本の環境社会学の成立と特質
 3 社会運動論の総合的分析枠組
 4 社会運動と環境運動
 5 環境権はなぜ明文化されないままなのか
 6 社会運動の〈声〉と〈まなざし〉
  
第2章 環境社会学のグローバルな分析視角と環境正義運動──環境破壊のロジックと社会的公正に向けた制度生成の展望(寺田良一)
 1 環境問題はいかにして社会学の説明要因になりうるか
 2 環境社会学の誕生と「加害─被害構造」論、「新エコロジカル・パラダイム」論
 3 環境容量の限界に関する社会学的問題設定
 4 社会─環境システムの四元的構造の提起
 5 「技術/産業システム」の破壊的影響力
 6 「地球物理化学的環境問題」と「環境生態系・健康リスク問題」の「問題構築」の差異
 7 「環境正義」という「問題フレーム」の意義
 8 グローバルな「加害─被害構造」の分析視座としての「環境正義」
  
第3章 国土と資源を問い直す運動が〈内破〉するもの──戦後日本の開発と山水郷Bio-region(中澤秀雄)
 1 国土開発と資源動員──日本近代史を開発社会学としてひもとく
 2 開発に抵抗して内破に至る──昭和後期日本の運動経験
 3 列島の山水郷Bio-regionにおける持続と創造
 4 千年村の創造性
  
第4章 ボトムアップの社会づくりを支える力──世界の二項対立を超える「市民」のあり方を求めて(李 妍焱) 
 1 激動する世界と「市民」への期待
 2 市民と市民社会の「非西洋的」理解
 3 日本における市民社会のダイナミズム──現代市民社会論の検討から
 4 日中の市民社会の比較からみるそれぞれの特徴
 5 日中の市民社会の交流からみる「二項対立」を超えていく「市民」のあり方
 6 ボトムアップの社会づくりの力を育むために

第5章 市民的不服従の社会学理論──自己・文化・コミュニケーションの側面からの規範的正当化 (安藤丈将) 
 1 「環境と運動」と市民的不服従
 2 市民的不服従の政治学理論
 3 政治的戦略としての市民的不服従
 4 市民的不服従の社会学理論①──自己解放と文化創出
 5 市民的不服従の社会学理論②──政治的コミュニケーションの刷新
 6 市民的不服従論の成果と展望

あとがき
人名・事項索引
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