社会調査が変える自治体政策の未来

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社会調査が変える自治体政策の未来

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商品説明
昨今、政府や地方自治体において急速に推進されている「証拠に基づく政策立案(EBPM)」。しかし、政策課題に対していかにデータを収集、分析し、アプローチすればよいのか、そのプロセスは簡単ではない。本書は、EBPM推進のために、「社会調査」の手法を活かすという問題意識のもと、これまで全国で実施されてきた自治体調査(県民・市民意識調査等)を再構築していく必要性を訴える。具体的事例として、「愛媛・長崎県民生活実態調査(2017年)」と「川崎・神戸・福岡市民生活実態調査(2019年)」を中心に、市民生活実態調査の可能性について総合的に考察する。国・地方公務員はもとより調査設計・実施を担う実務者、必携の一冊。
目次
はしがき

序 章 社会調査に基づく政策課題分析に向けて
 1 研究目的と研究の学術的背景
 2 基盤研究はどのように実施されたのか
 3 研究成果の総括と本書の構成


 第Ⅰ部 政府統計・自治体調査をめぐる問題状況

第1章 政府統計の制度疲労と統計不正問題
 1 統計不正問題と調査負担の実態
 2 家計調査の実態とその問題点
 3 政府統計の制度疲労――曲がり角に立つ国勢調査

第2章 「県民・市民意識調査」の実施状況とその問題点
 1 どんな「県民意識調査」を実施していたのか
 2 調査方法の実態と回収率を上げる工夫
 3 県職員は調査にどのように関わっていたのか
 4 県民意識調査の調査票の質的内容
 5 都道府県における職員研修の実態と社会調査
 6 自治体調査の現状と課題


 第Ⅱ部 「県民・市民生活実態調査」のための調査票の開発

第3章 国勢調査質問の簡略化の試みとその結果
 1 職業関連質問の改善
 2 生活実態調査と国勢調査との結果の比較――愛媛県を事例として
 3 市民生活実態調査と国勢調査との比較
 4 職業質問の多様なクロス分析の可能性

第4章 家計構造質問の開発経緯とその結果
 1 家計の構造を問う質問の実験的試み
 2 被調査者はどのように回答したのか
 3 世帯収入を問う質問の妥当性
 4 家計構造質問によって解明できる政策課題

第5章 生活時間調査簡略化の試みとその妥当性
 1 社会生活基本調査と国民生活時間調査
 2 行動分類表の再検討
 3 「24時間質問」と回答結果
 4 「24時間質問」の精度の検証
 5 被調査者はどのように回答したのか

第6章 「簡単に事実を問う質問」による調査票構成
 1 「漠然と意識を問う質問」の問題点
 2 生活実態調査の調査票作成基本方針
 3 内閣府データとの比較分析――満足度の測定
 4 調査票内質問とのクロス集計の可能性

第7章 空間情報を把握する質問の開発と分析の試み
 1 空間情報を把握する質問の開発
 2 空間情報の活用可能性
 3 空間情報を用いた分析の可能性
 4 今後の課題


 第Ⅲ部 「県民・市民生活実態調査」における調査方法の工夫

第8章 郵送調査法の実践的工夫
 1 生活実態調査の概要
 2 回収率を上げるための工夫
 3 回収率と催促の効果
 4 催促と回収票の質的側面
 5 調査とコスト

第9章 サンプリング設計と抽出作業
 1 選挙人名簿を使ったサンプリング作業とその課題
 2 住民基本台帳を使ったサンプリング作業とその課題

第10章 自治体調査におけるサンプリングの論理
 1 サンプリングとは
 2 確率抽出の方法
 3 計画標本数の決定
 4 サンプリングの実際


 第Ⅳ部 県民・市民生活の実態と政策課題

第11章 計量的モノグラフによる定住意識に関する世代間・都市間比較
 1 まち・ひと・しごと創生総合戦略と人口ビジョン
 2 「川崎・神戸・福岡市民生活実態調査」からみる3都市比較
 3 知見の整理と3都市の特徴

第12章 大都市類型別の地域間移動パターンと通勤・通学流動
 1 研究の課題と視点・目的・方法
 2 21区市の昼夜間人口比と通勤・通学者の交通手段
 3 21区市の類型化の試みと分析対象3都市の位置づけ
 4 3都市の地域間移動パターンと大都市類型との関連性
 5 知見の整理と結論――移動・流動と大都市の社会的異質性

第13章 人々は日常的な生活でどのように移動しているのか
 1 人々はどのような手段で移動しているのか
 2 分析結果(1)――行動別・距離別の移動手段
 3 分析結果(2)――年齢による差異
 4 移動手段を多角的に検討してわかったこと

第14章 親と子の〈住まい方〉の実態把握とその効果の測定
 1 「家族の住まい方」に関する政策課題
 2 親はどこに住んでいるのか
 3 「家族の住まい方」の効果測定
 4 同居・近居の実態とその効果

第15章 都市部における中高年単身者の生活と意識
 1 中高年単身者への注目
 2 中高年単身者とは
 3 社会関係
 4 生活時間
 5 生活満足意識
 6 政策課題としての中高年単身者

APPENDIX 「川崎・神戸・福岡市民生活実態調査」調査票・単純集計表
索  引
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