序 章 なぜ今、地域企業の国際展開なのか(土井一生)
1 地域企業とは何か
2 地域企業の国際展開における研究課題
3 本書の構成と各ケースのポイント
第1章 世界一の品質を世界のすみずみへ――マニー(今井雅和)
1 はじめに
2 ケース紹介
2.1 やらない経営
2.2 中核能力を磨き続ける
2.3 パートナーとともに
2.4 グローバル経営への進化を目指して
2.5 ファミリー経営から法人経営へ
3 ケース分析
3.1 マニーの競争優位の源泉
3.2 着実に進化するオーソドックスな国際化
3.3 コーポレートガバナンス改革
4 おわりに
第2章 伝統を基礎に革新し、世界へ羽ばたく――シナノケンシ(清水さゆり)
1 はじめに
2 ケース紹介
2.1 信濃の地で絹糸紡績業として創業
2.2 モータ事業への参入――先見的挑戦
2.3 海外への展開――新たな挑戦
2.4 地域とのかかわり・社会とのかかわり
3 ケース分析
3.1 経営者の「野心」が企業を進歩させる
3.2 他者/他社とのかかわりを活かす
4 おわりに
第3章 スピンアウトと連携が生む国際的な競争力――多摩川精機(竹之内玲子)
1 はじめに
2 ケース紹介
2.1 創業者の理念と飯田市への思い
2.2 スピンアウトクラスター
2.3 新規事業の開拓
2.4 国際化の歩み
2.5 地域創生
3 ケース分析
3.1 スピンアウトクラスターの形成
3.2 ファミリー企業の世代交代と海外進出
4 おわりに
第4章 衰退の荒波のなかでのサバイバル――臼井織布(城多 努)
1 はじめに
2 ケース紹介
2.1 木綿と日本人
2.2 木綿生産
2.3 木綿産業~家内制手工業から工場生産へ
2.4 臼井商店~染物から織物へ
2.5 臼井織布~衰退から唯一の存在へ
2.6 B to BからB to Cへ
2.7 伊勢木綿の生産~臼井織布における生産工程
2.8 伊勢木綿の製品
2.9 臼井織布の現在
3 ケース分析
3.1 国内に居ながらの「国際化」
3.2 産業集積の崩壊とエコシステムの広域化
4 おわりに
第5章 「走りながら変容する」戦略――Otafuku(アリフ、ヌルハイザル・アザム)
1 はじめに
2 ケース紹介
2.1 「福を多くの人に」
2.2 お好みソースの誕生
2.3 国内市場の壁にぶつかった「お好みソース」
2.4 お好み焼と新市場:国際展開
2.5 マレーシア合弁パートナーとハラール知識
2.6 日本食とお好み焼文化啓蒙による事業展開
2.7 日本食を超えアジア調味料メーカーへ
3 ケース分析
3.1 「走りながら変容する」
3.2 営業ルーチンとしての「開発型営業」
4 おわりに
第6章 地域関係性と国際事業展開の調和――ヒロテック(大東和武司)
1 はじめに
2 ケース紹介
2.1 創業時代
2.2 金型への注力、そしてドアへの集中
2.3 輸出、そしてFDIへ
2.4 米国から他国への生産拠点の拡がり
2.5 進出拠点の「ミニヒロテック」への進化
3 ケース分析
3.1 ファミリーの礎とコア技術の深耕
3.2 「ミニヒロテック」の国際的な拡がり
3.3 地域関係性の深まり
4 おわりに
第7章 プル経営でグローバルニッチトップ企業に成長――EIZO(岸本壽生)
1 はじめに
2 ケース紹介
2.1 企業理念と経営データ
2.2 1968―1984年:創業/OEM生産
2.3 1985―1996年:自社ブランドの確立
2.4 1997―2004年:デバイスの変化に対応
2.5 2005―2009年:M&Aを通じた新技術・新規顧客の獲得
2.6 2010年以降:国際競争力の強化
2.7 「映像」を核としたビジネスモデル
2.8 「しぶとい経営」
2.9 モノづくり力と地元貢献
3 ケース分析
3.1 グローバルニッチトップと持続的競争優位
3.2 プル型買収と直販体制を通じたトータルソリューションの提供
4 おわりに
第8章 革新へのこだわりが世界の先駆者へ――ローツェ(竹之内秀行)
1 はじめに
2 ケース紹介
2.1 徹底した技術へのこだわり
2.2 高い成長性・収益性とシリコンサイクル
2.3 世界最先端の顧客へ
2.4 ローカルかつオープンな経営陣
2.5 変化する海外展開
2.6 海外展開の軸となるローツェ・ロボテック(ベトナム)
2.7 ローツェと備後地方
3 ケース分析
3.1 ファミリー企業と海外進出
3.2 立地優位と競争優位の相互作用
4 おわりに
第9章 世界の社会課題をビジネスで解決する――ボーダレス・ジャパン(山本崇雄)
1 はじめに
2 ケース紹介
2.1 2つの業績:財務的業績と社会的業績
2.2 ボーダレス・ジャパンがソーシャルビジネスをはじめるまで
2.3 バングラデシュにおける社会課題
2.4 ボーダレス・ジャパンにおける主なバングラデシュ事業
2.5 社会起業家を支えるボーダレス・ジャパンの全社的な仕組み
3 ケース分析
3.1 財務的業績とソーシャルインパクト間のジレンマのマネジメント
3.2 ソーシャルビジネスの国際化と事業機会の創出
4 おわりに
第10章 バイオテク企業の加速化した国際展開――ビオンテック(潮崎智美)
1 はじめに
2 ケース紹介
2.1 移民起業家たちによる大学発バイオテク・ベンチャーの設立
2.2 ベンチャー企業の資金調達の舞台裏
2.3 ネットワークと戦略的提携で切り拓いた国際化
3 ケース分析
3.1 クロスボーダー資金調達
3.2 収益化
4 おわりに
終 章 「地域企業」の可能性をめぐって(大東和武司)
1 はじめに
2 地域企業からの学び、地域企業に大切なこと
2.1 「地域」との関係をどう捉えるのか
2.2 「芯」の確立
2.3 国際展開における柔軟性の大切さ
2.4 外部関係性の構築
2.5 地域へのこだわりと国際展開の両立
3 おわりに
3.1 リスクへの認識バイアスとその対応の仕組み
3.2 「想い」と組織体制のバランス
あとがき
索 引