改訂にあたって
はじめに
序 章 ことばの世界をさぐる(大津由紀雄)
1 「ことば」ということば
2 生成文法,内在言語(Ⅰ-言語),言語機能,普遍文法
3 認知科学における言語研究の意義
4 言語研究の諸領域
5 自分のあたまで考える
コラム 手話
第1章 発音の仕組みをさぐる(窪薗晴夫)
1 「青空」と「青い空」
2 同化と有標性
3 語種制約
4 ライマンの法則
5 意味制約
6 枝分かれ制約
7 例外の例外
コラム 長さの制約――エロ本とエッチ本
第2章 語の仕組みをさぐる(杉岡洋子)
1 語の作り方
2 外から見た語――語のまとまり
3 内から見た語――語の成り立ち
4 語はどこにあるか――心内レキシコン
コラム 語の複雑さと言語のタイポロジー
第3章 文を作る仕組みをさぐる(今西典子)
1 人間のことば
2 句構造
3 文の構造と言語の普遍性・多様性
4 文の構造と補文標識
5 生成文法理論研究の進展
コラム 分離CP仮説
第4章 ことばの意味と法則をさぐる(稲田俊明)
1 意味の諸相――語の意味と意味関係
2 意味の構成性と意味役割
3 意味の合成と一般的制約
4 意味とスコープ
5 文の焦点と音調
コラム 子どもの発話と創造性
第5章 発話解釈能力をさぐる(西山佑司)
1 言語能力と言語使用
2 コミュニケーションとは何か
3 コミュニケーションと心を読む能力
4 発話解釈能力とコードモデル
5 発話解釈能力と推論モデル――関連性理論
6 生成文法理論と関連性理論
コラム 食事に招待された客は料理に何を期待するか
コラム 概念・志向システムにおける「志向性」とは何か
第6章 言語獲得のメカニズムをさぐる(杉崎鉱司)
1 言語の獲得とそのメカニズム
2 普遍文法(UG)
3 言語獲得に対する普遍文法の関与
4 外国語獲得に対する普遍文法の関与
5 「こころ」を探る言語獲得研究
コラム 言語経験の重要性――ジーニーの不幸な事例から
第7章 ことばの理解のメカニズムをさぐる(磯部美和)
1 統語解析――言語理解研究および言語心理学の一分野
2 文法的なのに理解しにくい文
3 あいまい文と袋小路文
4 日本語の統語解析
5 まとめと今後の展望
コラム 言語理解研究と記憶研究
第8章 発話のメカニズムをさぐる(寺尾 康)
1 発話研究の基礎
2 発話研究の方法
3 方法論上の困難さの克服からモデルの提案へ
4 発話モデル開発の「足跡」と緩やかなまとめ
コラム 個人名がついている言い間違い
第9章 生成AIをさぐる(近藤泰弘)
1 生成AIとは何か
2 生成AIを言語学に使う上での注意点
3 研究のツールに使う生成AI
4 理論言語学の分野での活用
5 社会言語学の分野での応用
6 歴史言語学の分野での応用
7 今後の展望
コラム 言葉の頻度と意味の広がり――ジップの法則から見る言語の秩序
第10章 比喩の世界をさぐる(山梨正明)
1 比喩と知のメカニズム
2 比喩の2つの類型――直喩と隠喩
3 音の象徴性と比喩
4 比喩と意味変化
5 比喩と構文の拡張
6 言語発達と根源的比喩
7 比喩研究の展望
コラム 擬人化と擬物化
第11章 ことばを生み出す脳をさぐる(遊佐典昭)
1 脳の構成と地図
2 人間言語と構造依存性
3 言語機能と脳機能イメージング
4 外国語学習で「教えられないのに知っている」ことがあるの?
5 脳科学と言語学
コラム 骨相学と横隔膜
第12章 ことばの起源と進化をさぐる(星 浩司)
1 ことばの起源と進化を問うということ――従来の言語学との違い
2 ことばの起源と進化の研究対象の「ことば」とは何か
3 言語進化――生物進化と文化進化の関係
4 原型言語から人間言語へ――併合の前駆体を求めて
コラム 自己家畜化仮説(self-domestication hypothesis)
第13章 方言の多様性をさぐる(井上史雄)
1 方言の定義と位置づけ
2 共通語化とさまざまな方言
3 方言の地理的分布と歴史
コラム 行く/来る go/come の使い分け
第14章 ことばの歴史をさぐる(青木博史)
1 時代区分と言語資料
2 用例の収集
3 データ分析
4 可能表現
5 準体助詞「ノ」
コラム 文法化
第15章 ことばと教育の関連をさぐる(大津由紀雄)
1 ことばについて考える
2 基本的な概念の整理
3 ことばの気づきに根ざした言語教育
4 言語教育の実践例
5 さらなる広がりを求めて
コラム 複言語主義
さらに言語学を学びたい人のために
索 引