「人間とは何でしょうか、旅行に出るなんて!」 不断の旅行者ヴァルター・ベンヤミン。その旅行と都市をめぐるテクストにベンヤミンの「問い」を聞く。記憶と回想、物語と分身、複製技術と残余、批評と翻訳、決定と主権、歴史と現在……。19世紀の根源史へと向かった20世紀の批評家の思考を、21世紀にふたたび開くための、パッサージュがここにある。★未來社PR誌『未来』連載「大学の余白/余白の大学」をもとに、大増補。 目次 序 I ナポリ──海岸線 II ヴァイマル/マルセイユ──新たな文献学と翻訳の海 III モスクワ/パレスチナ──二つの東 IV 再びマルセイユ V サン・ジミニャーノ──歴史のオーバー・フェンス VI 北の描線 VII ベルリンを物語る VIII パリ──乱れた鏡 IX セントラル・パーク/「セントラルパーク」──西の西 跋