これからの時代に必要な、計画数理の新体系。
基本的な考え方を、社会デザインという新しい観点から解説した入門書です。
計画数理とは、プロジェクトの予算編成や工程管理、調査データの分析といった問題を扱う、土木計画で磨かれてきた考え方です。近年、土木計画は従来の枠組みを超え、社会そのものを設計する《社会デザイン》へと、その適用範囲を拡大しつつあります。そうした状況を反映し、本書では便利なサービスの設計や意思決定などに関わる手法も扱います。
現場で長年使われてきた考え方から最近注目を集める数理モデルまで、具体的な場面を設定しながら、わかりやすく解説します。
《例》
○ 防災イベントを口コミで効果的に宣伝するには?
○ アンケート調査で寄せられた自由記述の意見を整理するには?
○ 利用者が減っている町営バスで、減便しつつ住民の利便性を守るダイヤはどう作る?
○ 地域交流拠点の整備を進めるうえで、全体の工程の中で重要なポイントはどこか?
はじめて土木計画を学ぶ学生はもちろん、こうした場面に直面している地域・自治体・企業の方にもおすすめの一冊です。
【目次】
序章 社会デザインと計画数理
第Ⅰ部 社会の状態や現象を理解する
1. 社会ネットワーク分析
2. 損益分岐点分析
3. アクセシビリティ指標
4. 構造モデリング
5. 不平等指数
第Ⅱ部 データを用いて有益な情報を獲得する
6. クラスター分析
7. テキストマイニング
8. アソシエーション分析
9. 回帰分析
10. 仮説検定
第Ⅲ部 最良の解決策を見つける
11. 線形計画法
12. 整数計画法
13. 施設配置問題
14. 最適保全問題
第Ⅳ部 プロジェクトの成果や実行可能性を評価する
15. ディスカウントキャッシュフロー法
16. 内部収益率
17. リアルオプション
18. 工程管理
第Ⅴ部 関係者が納得する選択をする
19. 協力ゲーム理論
20. 多基準意思決定分析
21. 社会的選択理論