元老院と民会

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商品説明
前133年のグラックス兄弟による改革以降、前49年にカエサルがルビコン川を渡るまでの共和政末期と呼ばれる時代、古代ローマにおける国家運営の実権は、
だれが握っていたのだろうか。本書は共和政ローマにおける国家運営の要といえる立法に着目し、この問題を論じる。共和政ローマでは、国家運営上重要な意思決定は、
民会と呼ばれる国民の集会で投票によりおこなわれたが「法律の制定に先立って開催される、コンティオという集会で人々が示す反応こそが、法案の成否を決定づける要因となった」という通説を、
本書は史料分析を通じて否定する。
さらに、法案が投票を待たずに撤回された諸事例に着目し、それぞれの撤回自由を明らかにして、「法案の成否は元老院の意向によって左右される」という仮説を提示する。
仮説の検証に際しては、これまでの研究がコンティオの分析に重きをおいてきたため注目されることが少なかった、立法過程の全体、つまり法案が起草・公示された後、元老院やコンティオでの議論を経て、
民会で投票されるに至るまでの各段階を、分析の対象とする。      
   
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〈目次〉   
   
序 章   
   
第一章 立法民会とコンティオ   
 1 コンティオにおける聴衆の反応と法案の修正   
 2 コンティオの聴衆   
 3 民意の判定   
   
第二章 法案の撤回と否決   
 1 法案撤回の諸事由   
 2 拒否権   
 3 元老院による反対表明と法案の否決   
   
第三章 C・ユリウス・カエサルの農地法   
 1 法案の起草と元老院   
 2 M・ポルキウス・カトに対する投獄命令   
 3 カエサルのコンティオ戦略   
 4 カエサルの妨害戦略   
   
第四章 ローマ国民の生命に関するクロディウス法   
 1 法案の提示と元老院   
 2 クロディウスのコンティオ戦略   
 3 クロディウスの妨害戦略   
 4 M・トゥッリウス・キケロの帰還とケントゥリア民会   
   
第五章 元老院による意思表明と法案の行方   
 1 法案の起草と提示   
 2 立法過程におけるコンティオ戦略   
 3 立法過程における妨害戦略   
   
終 章   
   
あとがき   
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