第1章 転換して現実化
1 「見立て」
⑴女形の身体/⑵女形の役柄
2 「やつし」
⑴助六/⑵平維盛/⑶狐忠信
3 「もどき」―作者の方法
⑴『仮名手本忠臣蔵』~「太平記の世界」/⑵『一谷嫩軍記』~「平家物語の世界」/⑶『妹背山婦女庭訓』~「大職冠の世界」
4 「もどき」―役者の方法
⑴『仮名手本忠臣蔵』「五段目」/⑵『夏祭浪花鑑』「長町裏」⑶『菅原伝授手習鑑』「車引」
第2章 二重の構造を読み解く 1 「見立て」~降臨した神の本質を人間界で表現する
⑴女神の身体化/⑵舞台上に出現した女神の本性
2 「やつし」~人間界において神の本質を身分差として表現する
⑴神が人間にやつしたという記憶/⑵意外性の落差がねらい
3 「もどき」~人間界において神の本質を滑稽化、平易化する
⑴脚本の原型は神祭りの進行予定表/⑵世界をおもしろく俗化する⑶役者がもどく似て非なる世界/⑷似て非なる義太夫狂言
4 「型」は神
第3章 型と創造の日本文化
1 現代にもみられる伝統的思考法
⑴スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』/⑵野田版歌舞伎『野田版 研辰の討たれ』/⑶三谷文楽『其礼成心中』
2 伝統は創造の源
⑴映画・黒澤明/⑵絵画・上村松園/⑶小説・森鷗外