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歴史と文学の王朝時代史

歴史と文学の王朝時代史

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商品説明
仮名文学が隆盛を極める平安時代中期、皇位継承問題や財源減少に直面した王朝国家は、大きな変革を迫られた。『伊勢物語』『大鏡』から摂関政治の実態や中世王権の萌芽を見出し、転換期の政策と政情を分析。さらに『菅家文草』『枕草子』『更級日記』を通して、平安京の生活空間や地方政治の実態を明らかにする。古典文学と歴史学を架橋する一冊。
目次
 序章 一〇世紀の転換と王朝国家
  はじめに
  一 九世紀後半の社会矛盾と対応
  二 光孝・宇多朝の政治的意義
  三 王朝国家の成立
  四 王朝国家の基本構造
  結びにかえて

第Ⅰ部 文学に読む王朝時代
 第一章 光孝朝の歴史的位置と『伊勢物語』
  はじめに
  一 承和の変の特質
  二 光孝天皇の即位事情
  三 光孝天皇の政治と歴史的位置
  四 『伊勢物語』成立の背景
 第二章 讃岐国守菅原道真の国務と目線―『菅家文草』巻三・四を読む―
  はじめに
  一 讃岐国下向
  二 さまざまな国務
  三 旱魃と勧農
  四 古老・弱者への目線
  まとめにかえて
 第三章 『土佐日記』の主題について
  一 なぞ多き『土佐日記』
  二 和歌初学入門書としての『土佐日記』
  三 登場人物の多様性
  四 馬の餞(はなむけ)する人々
  五 饗応(あるじ)する人々
  六 私的世界と女童・童らの和歌
  七 正月七日条のもつ意味
  八 童・女童の和歌と貫之の和歌論
  九 和歌と漢詩との架橋
  一〇 『土佐日記』の主題
 第四章 王朝文学にみる平安京の変容―「田舎」の成立―
  はじめに
  一 平安中期の移動規制と「城外」
  二 『伊勢物語』・『枕草子』にみる「田舎」
  三 『更級日記』のなかの「田舎」
  四 『更級日記』のなかの「山里」
  五 参詣の場所と「田舎」・「山里」
  おわりに
 第五章 『大鏡』の時代認識―「ただ近きほど」を手掛かりにー
  はじめに
  一 「こちよりての事」と「ただ近きほど」と
  二 時間意識と「血」の系譜と
  三 長良流評価の意味
  四 「雑々物語」の時代認識
  まとめにかえて

第Ⅱ部 王朝時代の政治と社会
 第一章 光孝朝の成立と承和の変
  はじめに 
  一 光孝天皇即位の政治史的意義
  二 儀式の復活と「承和の旧風」
  結びにかえて―山陵祭祀改定の意味―
 第二章 王朝期文人貴族の対外認識―三善清行の場合―
  はじめに
  一 史料の紹介と特徴
  二 エミシ・新羅問題と「意見十二箇条」
  三 弩と神功皇后神話
  四 背景と意義
 第三章 藤原忠平政権の成立過程
  はじめに
  一 大納言就任前後の政治的地位
  二 意見封事と右大臣就任
  三 忠平政権の人的構成
  四 成立期忠平政権の政策的特徴
  まとめにかえて
 第四章 『将門記』の「狭服山」について
  はじめに
  一 「狭服山」をめぐる諸説について
  二 『将門記』の地名表記
  三 営所について
  四 比企郡狭服山の性格と位置
 第五章 藤原実遠の所領とその経営―私営田領主論の再検討―
  はじめに
  一 一一世紀前半の伊賀国
  二 B型所領矢川の立券と立荘
  三 実遠の所領と経営の特徴
  四 「私営田領主」論をめぐって

あとがき
初出一覧
索引
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