近世領国社会形成史論

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戦国期の自治的な村共同体は、近世大名領国の展開をどう決定づけたのか、主に熊本藩細川家を例に、百姓身分の特質、村請制、城割、中間行政機構、境目地域、郡奉行の行政権、諫言、「御国家」などを論点に追究。大名領国の経済的土台から法的・観念的上部構造までを総体として把握し、幕藩関係の画期とされる寛永飢饉期を地域社会の側から捉え直す。
目次
領国社会形成史序説

Ⅰ 領国社会の形成
 第一章 中世的計量から近世的計量へ
 補論一 戦国期の土地所有
 第二章 明智領国の形成と歴史的位置
 第三章 九州中部における村共同体の形成―百姓板碑をもとに―
 第四章 慶長期諸国城割と領国地域社会
 補論二 戦国期地域社会から近世中間行政区へ

Ⅱ 統治の展開
 第一章 寛永期領国境目地域における庄屋と百姓鉄炮
 第二章 初期大名領国における知行制と村請制―寛永一三年熊本藩郡方改革をめぐって―
 第三章 寛永期における給人地支配の危機と統制
 第四章 熊本藩「御国家」の形成―元和・寛永期の家臣団起請文から―
 補論 松井興長の諫言―その論理と役割―

終章 近世初期における百姓の法的地位と村共同体―島原・天草一揆後の地域復興をめぐって―

あとがき
索引
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