東アジア科学史研究に術数学的アプローチを提言した日韓国際会議の成果報告論文集。東アジア世界の「知」の伝統を再発見する試み。16本の分野横断的論考を収録。
【目 次】
再版にあたって(武田時昌)
まえがき(武田時昌)
第一部 術数学の学問的輪郭とその問題圏
東アジア科学史研究の新展開術数学研究プロジェクト(武田時昌)
陰陽五行説の構造的把握(清水浩子)
蔡元定と西学『性理精義』における風水と蔡元定に対する評価をめぐって(安大玉)
『周易』占に対する丁若鏞の見解(金永植)
第二部 宇宙論、自然観の新展開
古代中国における上帝信仰と千畝の戦い
言葉を発さない中国の神についての言語分析と古天文学から見た歴史背景(小澤賢二)
「太一」の宇宙論と政治哲学(鄭宰相)
馬王堆漢墓帛書《陰陽五行》乙篇の構造と思想(名和敏光)
南北朝時代の天文記録正史天文関連「志」の日・月食記録を中心に(李文揆)
第三部 近世科学文化の形成と拡充
道教における養胎の技法(加藤千恵)
明清居住空間考八仙卓と庁堂を中心に(髙井たかね)
東アジア食文化の新考察17世紀日本の食物本草書からみる(古藤友子)
19世紀初の朱子学的潮汐説の再構成柳徽文(17731832)の『滄浪答問』を中心に(具萬玉)
近世医書の流通とその行方小島宝素堂関連資料をめぐって(多田伊織)
第四部 伝統科学から見た西学受容の諸相
朝鮮後期における西洋数学の影響と数理観念の変化(金文鎔)
創造的逸脱の想像19世紀初における李圭景の天と地に関する思惟(文重亮)
清末明治期におけるユークリッド幾何学の伝播(薩日娜)