深海の地形はどこまでわかったか

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商品説明
地球にありながらいまだ遠い世界,深海底.深海の地形は火星の地形よりもわかっていないという.本書では,そんな海底地形の研究を,調査航海における悲喜こもごもも交えながら紹介する.海底地形の調べ方,新しい海底のでき方,日本海溝と南海トラフの違い,プレートテクトニクスとは何かなど,深海底研究の醍醐味を,軽快な文章とともに綴る.海底地形がわかったとて,すぐに何かの役に立つことはないかもしれない.それでも科学者は地球最後のフロンティアをめざして突き進む.
目次
はじめに

第1章 インド洋で地形を測る
2024年10月インド洋にて/リベンジ!/地形観測班はお気楽か苦行か/研究船で水深を測る/ソナーの音は学生にしか聞こえない?/陸の測量、海の測量/温度や塩分も大事/位置は超大事/私が測量をはじめたころ/コラム1 船で使う単位――マイルとノット

第2章 海底地形のいろいろ
海底の山脈7万キロ/海山群――列になったり群れを成したり/巨大海台の謎/深くて狭い溝――海溝/日本海溝と南海トラフ――対照的なふたり/陸から海へ――海底谷を通じてモノは移動する/背弧海盆/海ではない海――東シナ海/コラム2 海底地形に名前をつける方法

第3章 プレートテクトニクスの60年
プレートってどこのこと?/プレートテクトニクス前夜/限られた場所にしか起こらない地震/海底火山山脈の発見/地磁気を記録する岩石/海底のシマシマ/トランスフォーム断層――新しい概念の横ずれ断層/プレートテクトニクスの提唱/プレートテクトニクスの検証/プレートモデルは決まらない/ノーベル賞にならないプレートテクトニクス/コラム3 教科書に見るプレートテクトニクス

第4章 海底が生まれるところ
海嶺と海膨と中央海嶺/なぜ火山になっているのか/ソリダスとリキダス――ちょこっとだけ熔けている/海嶺がつくる地球の層構造/日本の火山とどう違う/中央海嶺はなぜ山なのか/太平洋と大西洋/コラム4 陸上で昔の海底を歩く――オフィオライト

第5章 速い、遅い、とても遅い
真のプレート境界はどこ?/火山‐断層コンビがつくるウネウネ/中軸谷のあるなし/海嶺はジグザグ?/細かくみていくと、断片はさらに断片に……/速いところ、遅いところ/とっても遅い――南西インド洋海嶺/とってもとっても遅い――北極海の氷の下に/実は支配しているのは速度そのものではなかった/コラム5 地球の深部をのぞく窓

第6章 今も昔も同じ火山活動?
線から面、そして四次元へ/中央海嶺と潮汐/氷期・間氷期サイクルと陸上の火山/2015年の大論争――中央海嶺は呼吸するか?/決着はしていない/もっと深い呼吸――マントル不均質が原因になるか/コラム6 海底の年代を決めるあれこれ

第7章 陸を歩くように海底を旅する
遠い海洋底/火星よりわからない/人工衛星から測って予測する/もっと近くへ――ロボットで測る/現場に行くこと、感じること/コラム7 地震・火山防災と海底地形

文献情報
あとがき
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