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  • 発売日:2006/09/30
  • 出版社:学文社
  • ISBN:9784762016028

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医療化のポリティクス

医療化のポリティクス

通常価格 2,860 円(税込)
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  • 発売日:2006/09/30
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商品説明
私たちが失ったものは何か。
今、そして、これから向き合うべき問題は何か。
時代をリードする研究者たちが社会問題の最前線に挑む。

シリーズ第1巻では、現代社会において見出される「医療化」の諸相を、日本社会の実態に即して
明らかにするとともに、とくに逸脱の「医療化」に伴う「責任」配分のポリティクス、という軸から解読する。
「医療化」論の変遷をふまえたうえで、医療化がもっとも先鋭に現れているアメリカを念頭におき、
現代日本社会における「医療化」の実態を浮かび上がらせる。また、「医療化」のもっとも論争的な問題、
すなわち逸脱・問題状況の定義の変化に随伴する社会的意味の変容と社会的処遇の変化、
当事者、関係者、観衆の関係における「責任」配分のポリティクスの位相を、具体的事例を通して鮮明に描出。
医療化の諸相と社会過程のダイナミクスならびにその所産を「ポリティクス」として捉え、
系統的・経験的分析を試みた気鋭の書。

【執筆者】
ピーター・コンラッド(序章)、進藤雄三(第1章・序章訳)、市野川容孝(第2章)、石川憲彦(第3章)、
佐藤哲彦(第4章)、井上眞理子(第5章)、心光世津子(第6章)、斎藤 環(第7章)、上野加代子(第8章)、
工藤宏司(第9章)、佐々木洋子(第10章)、小村富美子(第11章)、的場智子(第12章)、中川輝彦(第13章)、
黒田浩一郎(第13章)、田原範子(第14章)、松本訓枝(序章訳)
目次
第Ⅰ部 医療化のポリティクス
 序 章 医療化の推進力の変容(ピーター・コンラッド著/進藤雄三・松本訓枝訳)
  1 医療化の興隆
  2 医療における変化
  3 医療化の新たな駆動力
   1)バイオテクノロジー / 2)消費者 / 3)マネジド・ケア
  4 新しい世紀における医療化

 第1章 医療化のポリティクス―「責任」と「主体化」をめぐって(進藤雄三)
  1 はじめに
  2 「医療化」概念
   1)2つの側面 / 2)「医療化」の含意の検討―被指示対象を素材に
  3 医療化のポリティクスの諸相
   1)医療化の帰結―免責と個人化― / 2)「医療化」と「主体化」
  4 「医療化」論再考
   1)「医療化」論の焦点 / 2)「医療化」論の文脈化 / 3)「医療化」論の構造的限界

 第2章 医療化の再検討―歴史的視点から(市野川容孝)
  1 「間違った医療の中に、正しい医療などありえない」
  2 死の医療化
  3 「狂気」の医療化
  4 医学を批判する医学―医学史の重要性

 第3章 障害児・者にとっての医療化(石川憲彦)
  1 医療・宗教・政治・科学
  2 初めに言葉があった
  3 差異化と障害
  4 障害者の急増
  5 発達障害者支援法
  6 脳中心の人間観と心理主義
  7 医療の個人化
  8 個人化と普遍化
  9 病の原因としての外敵の発見
  10 西洋医学の勝利と人間の勝利
  11 これからの医療化

 第4章 薬物政策における医療的処遇―「逸脱の経済化」の一局面としての「医療化」(佐藤哲彦)
  1 薬物政策における医療的処遇
   1)はじめに / 2)薬物政策と医療化
  2 イギリスにおける薬物政策
   1)「ブリティッシュ・システム」とGPによる処方 / 2)薬物治療センターの登場
   / 3)コミュニティ・ケアの台頭 / 4)医療的処遇の三段階
  3 逸脱の経済化
   1)資源としての医療 / 2)逸脱の経済化
  4 おわりに

 第5章 制裁としての医療―「心神喪失者等医療観察法」保安処分(井上眞理子)
  1 「燥暴なる者」の閉じ込め
   1)「逸脱の医療化」論との違い―タテマエとしての医療
   / 2)重なり合う精神障害者処遇と犯罪者処遇―「燥暴なる者」の閉じ込め
  2 保安処分思想の流れ
   1)E.F.クライン(Klein,E.F.) / 2)F.v.リスト(Liszt,F.v.)
   / 3)C.シュトース(Stooss,C.) / 4)E.フェリ(Ferri,E.)
   / 5)刑事司法における精神医学の影響力の増大
  3 日本における「保安処分」問題の流れ
   1)「改正刑法仮案」
   / 2)「改正刑法準備草案」,「改正刑法草案」,「保安処分制度の骨子(刑事局案)」
  4 刑法の枠をはずした保安処分としての「心神喪失者等医療観察法」
   1)「再犯予測可能性」の問題 / 2)「治療」というタテマエの背後に存在するもの
   / 3)事実認定の問題
  5 精神医療と刑事司法との相互領域移行
   1)刑法39条は削除すべきか
   / 2)日本の精神医療システムの問題点――精神医療から刑事司法への「領域移行」
   / 3)刑事司法から精神医療への「領域移行」

第Ⅱ部 医療化の諸相
 第6章 アルコール依存症と医療化(心光世津子)
  1 法による取り締まり
  2 疾病概念の輸入
  3 治療の専門化―閉鎖病棟からアルコール専門病棟へ
  4 セルフヘルプ・グループとの連携
  5 とりくみの多様化―機関・対象期間・対象者の拡大
  6 新たな局面―「横ばい」「軽症化」の中で
  7 おわりに

 第7章 ひきこもりと「医療化」(斎藤環)
  1 ひきこもり支援の「現場」
  2 「ひきこもり」と医療化
  3 「ひきこもり」黎明期
  4 「不登校」をめぐる経験
  5 「専門家」は本当に不要か
  6 望ましい支援のあり方とは
  7 おわりに―メタ視点を維持するために

 第8章 児童虐待と医療化(上野加代子)
  1 関心の所在―「児童虐待と医療化」の議論に向けて
  2 日本の医師は児童虐待をどのように発見したのか
   1)「病」というまなざしが不在の時代 / 2)The Battered Child Syndrome概念の輸入
  3 医学知識と児童虐待

 第9章 不登校と医療化(工藤宏司)
  1 〈不登校〉の医療化論再考?本章の問い
  2 「医療」との付き合いの模索
   1)「不登校は病気じゃない」が「医療にかかる」人びと
   / 2)「いい医師」「悪い医師」という二分法
   / 3)「服薬」と「自律的コントロール」 / 4)「身体症状」と「休みを求めるサイン」
  3 「病気」―「選択」の二元論を超える試み
  4 新しい社会的文脈?ADHD,LD,ひきこもり

 第10章 AD/HDと医療化(佐々木洋子)
  1 はじめに
  2 AD/HDの医学的定義
  3 日本における制度化と親の会の活動
  4 結びにかえて

 第11章 月経前症候群(PMS)と日本における医療化(小村富美子)
  1 はじめに
  2 月経前症候群の「医療化」分析
   1)「医療化」 / 2)本章における「医療化」論に対する立場
  3 月経前症候群と「医療化」状況――諸外国と日本の比較
   1)「月経前症候群」の創出と月経周期の「医療化」
   / 2)「月経前症候群」の何が社会において問題とされたのか
  4 月経前症候群の「医療化」動向に影響を与える要因
   1)日本の学校保健と月経前症候群との関係――学校と医療との距離
   / 2)「医療化」と「薬の導入」の関係性
  5 おわりに

 第12章 外貌の医療化(的場智子)
  1 はじめに
  2 形成外科の現状
   1)「再建外科」としての形成外科 / 2)若く美しくあり続けるために
  3 「本来の姿」にむけて
   1)医療の限界に対して / 2)「違和感」とどう向き合うか―結びにかえて

 第13章 論説のなかの「健康ブーム」―健康至上主義と社会の医療化の「神話」
   (中川輝彦・黒田浩一郎)
  1 課題設定
  2 資料およびその分析方法
  3 分析結果
   1)「健康ブーム」の存在 / 2)「健康ブーム」の説明 / 3)「健康ブーム」の問題
  4 まとめと考察

 第14章 生活文化の医療化―テレビテクストにおける病気の物語(田原範子)
  1 テレビテクストにおける医療
  2 ポピュラー文化としての現代医療
   1)「最終警告」の構成 / 2)再現VTRが見せる病気 / 3)「最終警告」の反響
   / 4)語られないもの / 5)近代医学的空間のパロディ化
  3 病気の享受にむけて

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