はじめに
第1章 インスティテューショナル・リサーチとは何か―その概念整理
1 はじめに
2 背景の整理
3 IRの機能類型と実際
4 暫定的な視点の設定
5 おわりに
第1部 インスティテューショナル・リサーチの海外事例研究
第2章 アメリカにおけるIRの歴史と機能観をめぐる論争
1 はじめに
2 IRの起源
3 IRをめぐる2つの方向性―SanfordとRussell
4 おわりに
第3章 インスティテューショナル・リサーチにおけるAlumni Research
―アメリカの大学における卒業生分析を手がかりに
1 はじめに
2 卒業生分析の成長
3 卒業生分析
4 おわりに
第4章 私立大学におけるインスティテューショナル・リサーチ構築に向けての検討
1 はじめに
2 インスティテューショナル・リサーチの成立と機能
3 データの重要性
4 日本の私立大学におけるIRの可能性
5 おわりに
第5章 アメリカの事例にみる類型化―担当者養成と政策立案機能から
1 はじめに
2 IR機能を果たすべき人材の養成
3 機能別IR部局の規模
4 IR部局への機能集中と分散
5 おわりに
第6章 オランダにおけるインスティテューショナル・リサーチの成立と展開
1 はじめに
2 オランダにおけるIRの歴史的系譜
3 オランダのIRにおけるVSNU(大学協会)の役割
4 アムステルダム大学におけるIRの実践
5 トゥエンテ大学におけるIR
6 おわりに
第7章 イギリスにおけるインスティテューショナル・リサーチ実践の現状と展望
1 はじめに
2 導改初期のIR研究と実践
3 学生調査に基づく学習経験改善の取組
4 全国会議とネットワークの動向
5 全国学生調査とIR
6 おわりに
第2部 日本におけるインスティテューショナル・リサーチの現状と展望
第8章 機関レベルのインスティテューショナル・リサーチ機能の実態と意識
―2008年私立大学調査からの知見
1 はじめに
2 調査の概要
3 IR担当部局の設置と機能
4 IR機能の担当箇所
5 各IR機能を今後重視する度合い
6 おわりに
第9章 学部レベルではインスティテューショナル・リサーチはどのように捉えられているか
―2009年ベネッセ調査からの知見
1 はじめに
2 IRは大学に必要なのか?
3 自由記述から見るIRの必要性に対する認識の理由
4 IRを促進するためにはなにが必要か
5 まとめ
第10章 日本におけるインスティテューショナル・リサーチの可能性と課題
―実践例からの示唆
1 はじめに
2 高等教育研究との関係
3 経営機能改善を目指した実践例
4 教育機能改善を目指した実践例
5 データ収集に特色を有する実践例
6 教育改善に資するデータの利用の一事例
7 拡散するIR概念と新たな動向
8 おわりに
おわりに
謝 辞
資料1 IRについて「何を」「誰が」「どこで」語っているのか
―New Directions for Institutional Reserchの分析
資料2 インスティテューショナル・リサーチに関する主要文献の解題
資料3 国内インスティテューショナル・リサーチ実践を知るための代表的なサイト
参考文献