第1章 教育立国思想「興学私議」の形成と展開
1 黒船来航と象山思想「東洋道徳・西洋芸術」の展開
2 象山塾への入塾経過と入塾後の学び
3 「東洋道徳・西洋芸術」への目覚めと「興学私議」の執筆
4 虎三郎の謹慎生活と維新前後の長岡藩
第2章 美談「米百俵」の誕生とその歴史的真実
1 戊辰戦後における長岡藩の教育復興
2 救援米「米百俵」と藩立学校の新築
3 国漢学校の誕生とその教育
4 国漢学校の命運と虎三郎の転身
第3章 明治初期の教育近代化に関する問題認識
1 国文による歴史教科書『小学国史』の編纂前夜
2 明治初期における教育近代化の問題状況
3 明治初期における小学校教科書の問題点
第4章 国文による歴史教科書『小学国史』の編纂刊行
1 明治初期の歴史教科書と『小学国史』の編纂動機
2 恩師象山の理解者、中村正直の推薦序文
3 虎三郎編『小学国史』と文部省編『官版 史略』の比較
第5章 漢書『大徳国学校論略』を明治初期の日本に翻刻紹介
1 近代化モデルの転換をめぐる明治初期の動向
2 虎三郎が日本に翻刻紹介した『徳国学校論略』
3 翻刻『徳国学校論略』に込められた虎三郎の真意
4 虎三郎翻刻『徳国学校論略』の内容と特徴
第6章 明治初期の教育界を啓蒙した欧米翻訳教育書の校訂活動
1 近代教育制度の発足と教育現実の問題状況
2 翻訳者ファン・カステールの履歴と業績
3 虎三郎校訂、アメリカ教育書『学室要論』の内容と特徴
4 虎三郎校訂、アメリカ教育書『教師必読』の内容と特徴
5 虎三郎校訂、イギリス教育書『童女せん(竹冠の下に全)』の内容と特徴
6 晩年に英語の習得を志した虎三郎の向学心
7 明治初期における欧米翻訳教育書の歴史的意義
第7章 幕末期におけるオランダ原書の翻訳活動
1 幕末期の軍事科学を媒介とした洋学の受容と普及
2 オランダ語の修得と洋学の研究
3 オランダ原書の翻訳活動
4 その他の蘭書翻訳による西洋新知識の吸収と展開
5 虎三郎訳のオランダ原書の特徴とその歴史的意義
第8章 病翁小林虎三郎の病気と病状の分析
1 難病との格闘の中で日本近代化への活動を展開
2 自らを「病翁」と解明した挑んだ後半生
3 著書等に記載された病気と病状
4 漢詩に詠じられた病状の数々
5 書簡に記された病状の数々
6 星新一『祖父・小金井良精の記』に記された病状
付 録 米百俵の主人公・小林虎三郎に関する略年表