日本の社会学は1970年代、東大出版の第?期社会学講座も刊行されて繁栄期を迎え、
各大学の大学院も多くの院生を抱えて活況を呈していた。
本書は、そのような1970年代に大学院教育をスタートさせた早稲田大学文学部の正岡寛司研究室出身の有志10名が、
正岡とともに世に問うものである。執筆者は、正岡研究室で社会学理論と方法論、農村社会学と親族研究、
家族社会学、ライフコース研究の指導を受けた学会の中軸となる研究者である。
各人が、変容する社会に対してそれぞれのテーマと理論、方法で切り込み、
2015年度の日本社会学会大会のシンポジウム「戦争をめぐる社会学の可能性」で報告した
正岡の特別コメント「わたしの戦争体験」も掲載されている。
本書には、一つの時代を共有した社会学研究室の世代継承が示されている。この時代を知る者にも、
また現代の若い社会学徒にもぜひ読んでもらいたい。
【執筆者】
正岡寛司、岩上真珠、大久保孝治、白井千晶、西阪 仰、安藤由美、嶋?尚子、西野理子、澤口恵一、
佐藤友光子、池岡義孝