現代アメリカにみる「教師の効果」測定

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現代アメリカにみる「教師の効果」測定
  • 発売日:2024/03/11
  • 出版社:学文社
  • ISBN:9784762032912

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現代アメリカにみる「教師の効果」測定

現代アメリカにみる「教師の効果」測定

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商品説明
子どもの学力を“伸ばす”という教師の使命、つまりは子どもの成長・発達という
“教育的価値”に照らしながら、現代アメリカにおける学力テスト結果を通じた
「教師の効果」測定に関する理論的・実践的動向の統合的把握を試み、
原理的な意義や課題を明らかにする。

アメリカで、全ての子どもに学習権があるという大前提を重視し、
教師こそがそれを保障する責任をもつという信念のもとに、
構想・制度化された「伸長度評価」に着目。

日本の教育学の知見に学びつつ、伸長度評価をはじめとした
「教師の効果」測定の展開経緯を丹念に追い、その功罪を見極める。

「教師の効果」とは何を指し、何をもって判断されるべきか。
学力テスト結果から判断するとしても、その「効果」を測ることは本当に可能なのか。
その結果、肝心の子どもの学習権はいかに保障されうるのか/されないのか。

学力テスト結果を通じて教師の責任を問うことに関する、理論的・実践的展望を得る上で必要な事例研究。
目次
 第1章 「教師の効果」をなぜ測るのか―本書の課題,対象,方法―
  第1節 学力テストと教師の責任
   (1)問題の所在 / (2)対象の設定 / (3)教育方法学との架橋に向けて
  第2節 先行研究の検討と本書の目的
   (1)わが国における実践的蓄積 / (2)わが国における理論的蓄積
    / (3)アメリカの先行研究にみる問題状況
    / (4)わが国における理論的到達点と残された課題 / (5)本書の目的
  第3節 方法的視点と対象の分節化
   (1)本研究における方法的視点 / (2)対象の分節化
  第4節 本書の構成

第Ⅰ部 「教師の効果」研究の歴史と理論
 第2章 「教師の効果」概念の意味内容の限定―経済学者Hanushek, E.による議論のインパクト―
  第1節 アメリカにおける「教師の効果」概念
  第2節 1950年代アメリカ教育学会(AERA)の議論
   (1)「教師の効果」研究の変遷の概観 / (2)AERAによる研究委員会発足の背景
    / (3)AERAによる研究委員会の検討内容 / (4)1950年代「教師の効果」研究の特徴
  第3節 「教師の効果」指標と現代的特質
   (1)教育関連事典における「教師の効果」の記載状況 / (2)「教師の効果」の今日的理解
    / (3)「教師の効果」指標の四類型 / (4)「教師の効果」研究の現代的特質
  第4節 経済学者Hanushekの議論
   (1)「教師の効果」の重要性の再定位
    / (2)学力テスト結果から「教師の効果」を問う必要性
    / (3)ハヌシュエックの議論のインパクト
  第5節 小括

 第3章 学力テスト結果を通じた「教師の効果」測定原理の類型―伸長度評価の理論的位置―
  第1節 学力テスト結果を通じた測定原理の類型
  第2節 スタンダードに基づく測定原理
   (1)素点型(Status Models) / (2)群間変化型(Cohort-to-Cohort Change Models)
    / (3)成長度型(Growth Models) / (4)成長度型試行事業
  第3節 伸長度評価の理論上の優位性
   (1)スタンダードに基づく測定原理の問題点 / (2)サンダースによる伸長度評価の制度構想
    / (3)伸長度型(Value-Added Models)の理論的位置
  第4節 小括

第Ⅱ部 連邦政策下の「教師の効果」測定
 第4章 連邦政策下の「教師の効果」測定をめぐる論争状況―伸長度評価に関する誌上討論―
  第1節 伸長度評価に関する4つの誌上討論
  第2節 伸長度評価をめぐる討議―支持派と慎重派の主張
   (1)支持派の主張 / (2)慎重派の主張 / (3)連邦政策の展開に伴う基本的論点の変化
  第3節 「人事直結型教員評価」への利用に伴う問題
   (1)「教師の効果」測定モデルの全米使用状況
    / (2)成長度パーセンタイル(Student Growth Percentiles)
    / (3)「人事直結型教員評価」への使用の広がり
    / (4)「教師の効果」測定をめぐる議論の変容
  第4節 小括

 第5章 学力テスト結果の利活用をめぐる今日的課題―ワシントンD.C.の教員評価制度改革―
  第1節 教育データを利活用する難しさ
  第2節 ワシントンD.C. における教員評価制度の刷新
   (1)IMPACT開発の背景 / (2)IMPACTの概要
  第3節 伸長度評価のデータ整備状況
   (1)ワシントンD.C.の伸長度評価 / (2)ワシントンD.C.における伸長度評価のデータセット
  第4節 教員評価の改訂にみる問題状況
   (1)伸長度評価の比重減少 / (2)テストの変更 / (3)授業視察者の変更
  第5節 小括

第Ⅲ部 発祥地にみる「教師の効果」測定の可能性―オルタナティブとしての教育的実践―
 第6章 「教師の効果」測定方法の妥当性と課題―テネシー州伸長度評価の算出式の検証―
  第1節 テスト結果はどこまで教師の責任か
  第2節 社会経済的要素への注目と残された課題
  第3節 伸長度評価における「教師の効果」析出過程
   (1)TVAASの概要と収集データ / (2)TVAASにおける2つの枠組み
    / (3)「教える側の効果」の算出式とその専門的説明
    / (4)「教師の効果」の算出式と具体的説明
  第4節 TVAASの「教師の効果」析出過程にみる新たな問題点
  第5節 小括

 第7章 教育的実践としての「教師の効果」測定の活用
   ―テネシー州チャタヌーガ市の学校改善事業―
  第1節 学力テスト活用に向けた視座
  第2節 伸長度評価本来の意義
  第3節 伸長度評価の活用状況
   (1)学校改善事業の背景と成果 / (2)伸長度評価の活用状況
    / (3)教師の「効力感」形成
  第4節 伸長度評価活用に向けた必要条件と潜在力の発現要因
   (1)教員評価からの分離と学校単位の報奨 / (2)「資質の低い」教師への対応
  第5節 小括

研究の総括
 終 章 教育学的見地からみる「教師の効果」測定の功罪
  第1節 各章で得られた知見
   (1)「教師の効果」研究の歴史的変遷と理論的展開
    / (2)伸長度評価の典型的な論点と運用実態
    / (3)発祥地にみる伸長度評価の制度設計と活用状況
  第2節 制度構想面と運用面からみる伸長度評価の功罪
   (1)制度構想上の意義 / (2)制度構想上の課題 / (3)運用上の意義
    / (4)運用上の課題
  第3節 今後の研究課題

 補 章 「認知能力」と「非認知能力」の架橋に向けた学校経営
   ―テネシー州チャタヌーガ市の道徳教育推進事業―
  第1節 「非認知能力」としての道徳教育
  第2節 アメリカ道徳教育の歴史
   (1)道徳教育の四類型 / (2)道徳教育の変遷にみる公教育との“分離”と“再結合”
    / (3)人格教育の台頭
  第3節 テネシー州における道徳教育推進事業
   (1)チャタヌーガ市の教育問題と人格教育事業の開始 / (2)学校関係者への受容
    / (3)学校と地域による「徳」の創出
  第4節 道徳教育実践の展開と学校経営上の可能性
   (1)〈教師-子ども〉関係の変容 / (2)〈教師-教師〉関係の変容
    / (3)〈学校-地域〉関係の変容
  第5節 「認知能力」と「非認知能力」の再検討

付 録:アメリカの学力テスト問題
 テネシー州統一学力テスト(6年生用)
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