非認知能力はどのように発達するのか。教育的・養育的関わりを含めたさまざまな人間関係やライフイベントの影響のもと,心理特性相互の関連性にも着目しつつ,人生全体にわたって変化するものとして捉える。非認知能力を無条件に礼賛・推奨する姿勢に一石を投じ,発達概念とあわせもつ多様な意味を考える奥深さへといざなう。
遠藤利彦氏(東京大学大学院教育学研究科 教授)推薦!
非認知能力,それは高機能AIでも崩せない人の心の最後の牙城であり,VUCA時代における私たちの生の営みに一筋の光明をもたらすものである。本書は,気鋭の論者がその生涯に亘る発達と教育について確かな輪郭を描き,可能性と課題を詳らかにしたものである。
【主な目次】
序章 非認知能力の発達
1章 心の理論と情動知能
2章 自己制御と実行機能
3章 動機づけと自己効力感
4章 成長マインドセットを養う
5章 対人関係スキルとSEL
6章 非認知能力と友人関係・仲間関係
7章 創造性と問題解決力
8章 レジリエンスと回復
9章 マインドフルネスとストレスへの対処
10章 アクティブラーニング論と非認知能力
11章 ICTと非認知能力
12章 非認知能力の発達における養育者の役割
13章 非認知能力の生涯発達
14章 非認知能力の測定と評価