言語機能系の再学習プロセスに向かって

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言語機能系の再学習プロセスに向かって
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商品説明
行為、思考を生み出す言語機能系
失語症のリハビリテーションの評価と治療のさらなる可能性

脳の言語処理に関わる機構は、人間の複雑な神経システムの仕組みであると同時に、人間が世界や他者と関わり、その実現手段としての行為を意味づける思考を生み出す仕組みでもあります。
本書は、失語症に対するリハビリテーション治療をテーマに、その障害を人間の神経機構と心理・文化・社会的な文脈とを橋渡しする高度に発達した言語機能系の障害として捉え、それに対するリハビリテーションの評価方法と具体的な訓練方法の流れを紹介するものです。

人間が言語を使う能力を神経科学と行為の意味論という2つの要素の統合的な関わり合い、すなわち「言語行為」として捉え直すという観点から、まずその言語行為についての理論的な整理を行い(第1章)、続いて言語行為の神経機構(第2章)、行為の意味論(第3章)、最後にその実践経験を紹介しています(第4章)。

人間のコミュニケーション能力を支えている仕組みそのものに対するリハビリテーション治療の、さらなる可能性を提言する画期的なテキスト。
言語聴覚士のみならず、運動機能障害に関わる理学療法士や作業療法士にとっても極めて有益な内容の一冊です。
目次
【第1章】言語治療の本質を理解する-言語治療という臨床の「場(トポス)」のダイナミズム 〈佐藤公治〉
I 日常の生活のなかのことば
II ことばによる対話的関わりと行為の生成論
III バフチンの言語論と対話論
IV バフチン、ことばのカテゴリーと対話関係
V 人間の精神を複数の機能連関としてみる視点
VI ヴィゴツキーの言語と思考について
VII 言語学における日常言語学と言語行為論
VIII 言語行為論から失語症のリハビリテーションを考える

【第2章】言語機能系の神経科学の基礎-臨床のために不可欠な理解
I 言語の神経機構 〈稲川 良〉
II 言語と身体性の認知神経科学 〈安田真章〉
III 言語機能系 〈稲川 良〉

【第3章】言語行為論からみた言語機能系の働き
I 言語機能系の役割 〈安田真章,稲川 良〉
II 言語と行為 〈稲川 良〉
III 言語機能系の評価 〈稲川 良,安田真章〉
IV 言語機能系の訓練 〈稲川 良〉

【第4章】言語機能系の再学習の臨床思考-現場の思考を伝える
I 失語症の治療
 [症例1] 修正行為を繰り返す伝導失語症例 〈木川田雅子〉
 [症例2] 自動性と意図性の乖離に対し音韻処理に関する多感覚情報の統合および変換課題を実施した重度感覚性失語症例 〈湯浅美琴〉
 [症例3] コミュニケーションにおける相互性にアプローチした発症7年経過した重度運動性失語症例 〈湯浅美琴〉
 [症例4] 発症後9年経過した軽度失語症(残遺失語)症例における意識経験と言語記述の分析 〈稲川 良〉
 [症例5] 発症後11年経過した重度Broca失語症・発語失行(失構音)症例に対する異種感覚情報変換課題の試み 〈稲川 良〉
II 片麻痺、失行症の治療
 [症例1] 失行症(錯行為) 〈安田真章〉
 [症例2] 左片麻痺 〈安田真章〉
 [症例3] 右片麻痺 〈安田真章〉
III 発達障害児への支援
 [事例] 自閉スペクトラム症(ASD)児のコミュニケーションに対する介入経験 〈湯浅美琴〉
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