生存と自己表現のための知覚

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生存と自己表現のための知覚
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商品説明
本書の第1部は体性感覚の情報処理に関するテーマを中心に、神経生理学、感覚生理学などの主要な研究領域の著名な第一人者によって体性感覚の脳内メカニズムについて理解できるように執筆されている。
続く第2部では、医学的リハビリテーション教育の中では十分には触れられず、したがって作業療法や理学療法の臨床でも専門的な援助ができないでいる視覚・聴覚・口腔知覚などの感覚研究に関わる最新科学の知見が集成されている。

知覚・運動(個体側の身体条件)と環境との相互作用は切り離せない要因であり、セラピストは生活者としての人間に対する統合的援助の一環として知覚の問題に取り組んでいくことが求められているが、本書は、収録された各論文を熟読玩味することで、それら基礎研究の成果を臨床の裏付けとして日々の実践に応用していく素地を手に入れることができる内容となっている。
目次
【第1部】体性感覚の情報処理
 1.触覚の研究史(岩村吉晃)
  ・はじめに
  ・19世紀初頭の研究史
  ・19世紀末〜20世紀初頭の触覚研究史
  ・20世紀の触覚研究
  ・おわりに
 2.体性感覚の情報処理(岩村吉晃)
  ・体性感覚系の基礎知識
  ・大脳皮質体性感覚野における情報処理のしくみ
  ・体部位再現地図をめぐる2〜3の話題
  ・痛覚の中枢
 3.体性感覚障害の電気生理学的検査(中島八十一)
  ・はじめに
  ・体性感覚誘発電位
  ・体性感覚刺激誘発脳磁図(somatosensory evoked-magnetic field:SEF)
 4.手指随意運動の感覚性制御(当間 忍)
  ・はじめに
  ・末梢受容器における触覚受容機構
  ・随意運動と感覚
  ・手における物の性状の感覚認知
  ・おわりに
 5.知覚と運動-なめらかな動きの演出-(青木 藩)
  ・はじめに
  ・運動感覚に寄与する深部受容器
  ・運動感覚の求心路
  ・運動感覚の形成
 6.痛覚中枢はどこにあるのか(山田仁三)
  ・はじめに
  ・痛覚伝導路の発見と除痛
  ・痛覚伝導路の混沌
  ・痛みの中枢はどこにあるか
  ・痛覚中枢の解明に光はあるのか
  ・おわりに
 7.老化と触覚・振動覚(岩村吉晃)
  ・触覚,振動覚感受性の加齢変化
  ・空間分解能と加齢
  ・感受性低下をもたらす要因

【第2部】生存と自己表現のための知覚
 8.視覚系の情報処理-空間視と動作指向性知覚-(酒田英夫)
  ・はじめに
  ・二つの視覚系
  ・多数の視覚領域
  ・手動作の視覚的誘導
  ・空間視の座標変換
  ・運動の中枢:V5(MT)野とV5A(MST)野
  ・奥行運動の知覚メカニズム
  ・回転運動の知覚メカニズム
  ・自己運動の知覚メカニズム
  ・多感覚ニューロンによる空間的運動のコーディング
  ・頭頂葉と立体視
  ・手動作の視覚的誘導
  ・手動作の制御モデル
  ・まとめ
 9.視覚と触覚の相似と相違-触覚による視覚代行はどこまで可能か-(和氣洋美)
  ・視覚・触覚の発達と学習の意味
  ・視覚・触覚の受容器と情報処理過程
  ・視覚と触覚の現象的相似と相違
  ・触覚による視覚代行
 10.摂食に必要な口腔知覚と情報処理(小川 尚)
  ・はじめに
  ・大脳皮質第一次口腔再現野
  ・高次の口腔再現領野と味覚野
  ・ヒト脳における高次味覚・嗅覚活動
  ・まとめ
 11.人と「もの」とのハプティック・インタフェース(赤松幹之)
  ・感覚運動統合による人間と対象とのインタラクション
  ・人と道具や機械のインタフェース
  ・人とコンピュータとのインタフェース
  ・触・力覚ディスプレイをもつコンピュータ・インタフェース
  ・「さわれる」ヒューマン・インタフェース
  ・人と「もの」とのインタラクション
 12.聴覚による障害物知覚と環境認知(関 喜一)
  ・はじめに
  ・音と聴覚の基礎
  ・環境認知と障害物知覚
  ・おわりに
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