第一章 哲学以前・哲学・哲学以降
第一節 青春時代
第二節 西田幾多郎との出会い
第三節 哲学の「初め」と「終結」
第二章 「虚空」の場
第一節 「虚無」のリアルさ
(一) 『宗教とは何か』の出版経緯
(二) 意識による自縄自縛――自意識という洞窟に閉じる自己
(三) 「虚無」の開け――もっとも深く「自己に逢う」ということ
第二節 「底無しに」ということ
(一) 存在の「もと」――事実の如実な実在と空の場
(二) 火は火を焼かない――それ自身であるということ
(三) 「如し」と「如実」――「事(こと)のまま」が「如(こと)し」となる
第三節 「時」に住む
(一) 涯(はて)なく時の内にあること――無底の時を生死する生死
(二) おのれの如く愛す――如如(にょにょ)として丁丁(ちょうちょう)
第三章 「非宗教非哲学」の立つ処
第一節 「空(くう)」と「自己」と「自然」
(一) 「霊知」の立場の根本的問題性――「己事究明」の徹底へ
(二) 百尺竿頭の人――「一」から「無」へ
(三) 虚空が破れる――無が底割れて底無しとなる
(四) 光の未発なるとき……世界が世界する「自然(じねん)なる場」のひらけ
第二節 詩に映る「無心」
(一) 人の到り難き峰――「妙峰の頂」の「孤」
(二) 鏡が鏡を写す――映像の空性
(三) 人と人との出会い――相逢の現実と風興
第四章 「情意」と「イメージ」
第一節 空に基源する「知」
(一) 「論理」の立場の本質――過程と超過程
(二) 「空の場」と「知の場」――夢の如くに相似たり
第二節 空を映す「情意」
(一) 情意の論理――「文脈」という道筋
(二) 「イメージ」の根源的可能性――事実と事実の響き合い
哲学頌 西谷啓治の言葉