本書は,統合的心理療法のスーパービジョンについて,理論的背景と根拠,そして具体的な実践方法を体系的に紹介する一冊である。はじめに統合的心理療法の理論と歴史をふまえて統合的スーパービジョンの定義を示し,その目標・機能・関係性を中心にスーパービジョンの基本構造を解説。ビデオ録画や経過記録,資料作成,並行プロセスなど,多様なスーパービジョンの方法を紹介し,逐語記録をもとに典型的なスーパービジョンのセッションの展開を示して,その構造とプロセスを概観していく。
さらにスーパービジョンにおけるジレンマ,スーパーバイザーとスーパーバイジー双方のセルフケア,統合的スーパービジョンの有効性を示唆する興味深い研究,今後の展望を取り上げ,この一冊で統合的スーパービジョンの理論と実践の全体像を学ぶことができる。
スーパービジョンを学んでいる方,より良いスーパーバイジーを目指す訓練生,そして知識を深めたいスーパーバイザーにとって,本書は必読の一冊である。