RM ReLibrary 19 知られざる事業用客車暖房車と特別職用車

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既に280号を超える長い歴史の「RM LIBRARY」から、過去の傑作巻を23冊分まとめて復刻する「RM Re-Library(アールエム リ・ライブラリー)」。シリーズ19巻目は、RMライブラリー第44巻「国鉄暖房車のすべて」(岡田誠一 著)および95巻「特別職用車占領の落とし子 薄命の歴史」(藤井 曄・藤田吾郎 著)の合本となります。
暖房車とは、鉄道の電化の進展と共に必要性が生じたもの。蒸気機関車牽引の場合は走行用蒸気を用いてのスチーム暖房が可能だったところ、電気機関車にはその熱源がないため、仕方なく暖房用だけのボイラーを搭載した暖房車を、冬季間のみ連結して使用したのです。全盛期は戦前期でしたが、戦後に大型のマヌ34形も登場して1970年頃まで印象的な活躍を残しました。その頃には客車列車の暖房は機関車の蒸気発生装置(SG)、または電気暖房方式(EG)が普及しています。
一方の特別職用車とは、1949年に連合国軍の民間運輸局(CTS)の勧告によって、連合国軍総司令部および外国貴賓客の国内旅行用などの目的として計16両が誕生した客車。当時としては行き届いた設備を持っており、多くの車両が国鉄では例のなかった密閉式展望室を持っていたことも特筆されました。しかしわずか3年後の1952年、日米講和条約発効によって連合国軍は撤収し、主な目的を失ったこれら特別職用車は一般営業用車両に復元されたり、また別の事業用客車に改造されたりしました。特別職用車であった期間があまりに短かったこと、戦後の混乱期でもあったことから幻の客車…という一種の語り草となっている存在です。
本書では、これら一般乗客には縁がなく、しかも古い時代に消滅してしまった客車を2種類まとめて取り上げています。暖房車編では歴代在籍した全形式の解説、列車暖房方式の変遷、暖房車の実際の運用などを紹介。特別職用車編では、全16両について車歴とその後の変遷を辿り、また特別職用車の運転全リストなどの貴重な資料を収録しています。
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