若者たちが学び育つ場所

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商品説明
早期に学校から離脱する若者たちに対して,ヨーロッパの各国はどのような対策を現実に行っているのか。

ドイツ,イギリス,ベルギー,オランダ,スペイン,ノルウェー,エストニア,ポルトガル,フランス,スウェーデン,および日本の教育現場への調査から政策の実態を明らかにし,若者たちにとって必要な「教育」,「場所」について検討する。
政策編である『学校を離れる若者たち―ヨーロッパの教育政策にみる早期離学と進路保障』の,日本の状況への示唆に富んだ続編書籍。


●執筆者紹介(章・コラム執筆順,*は編者)
園山大祐*
大阪大学人間科学研究科教授
担当:まえがき,序章,コラム1, 2, 6,あとがき

布川あゆみ
東京外国語大学アカデミック・サポート・センター准教授,センター長
担当:1章

辻野けんま
大阪公立大学文学研究科准教授
担当:2章

小山晶子
東海大学国際学部教授
担当:3章

菊地かおり
筑波大学人間系助教
担当:3章

見原礼子
同志社大学グローバル地域文化学部准教授
担当:4章

福田紗耶香
長崎大学多文化社会学部助教
担当:5章,編集後記

有江ディアナ
大阪大学大学院国際公共政策研究科特任助教,世界人権問題研究センター専任研究員
担当:6章,編集後記

中田麗子
信州大学大学院教育学研究科研究員,長野短期大学非常勤講師
担当:7章

丸山英樹
上智大学総合グローバル学部教授
担当:8章

二井紀美子
愛知教育大学教育学部教授
担当:9章

島埜内恵
白鴎大学教育学部専任講師
担当:10章

本所 恵
金沢大学人間社会学系准教授
担当:11章

林 寛平
信州大学大学院教育学研究科准教授,ウプサラ大学教育学部客員研究員
担当:11章

川端映美
大阪大学人文学研究科博士後期課程
担当:コラム3

斎藤里美
東洋大学文学部教授
担当:コラム4, 5

塩澤広大
大阪大学人間科学部卒業
担当:コラム6

池田賢市
中央大学文学部教授
担当:終章
目次
まえがき (園山大祐)

序 章 各国の早期離学に対するさまざまな実践から考える
(園山大祐)
 1 はじめに
 2 EU の現状
 3 なぜ学校を離れるのか:日本との違い
 4 本書の目的:各国の事例研究から
 5 読み進めるにあたって


第Ⅰ部 予防と介入の実践例

第1章 予防・介入の取り組みにみるドイツの早期離学対策:多職種連携に取り組むハンブルクを事例に(布川あゆみ)
 1 はじめに
 2 早期離学者の定義と対策の重点
 3 ハンブルクにおける予防・介入措置:ReBBZゾンネ
 4 おわりに

第2章 ドイツの不登校・早期離学と学校外の教育機会としてのソーシャルワーク(辻野けんま)
 1 はじめに
 2 ドイツにおける不登校・早期離学と就学義務
 3 事例1:新たな青少年援助を展開するBW州A市
 4 事例2:民間財団のソーシャルワークが学校・行政と連携するNS州B市
 5 考察課題
 6 おわりに
 ドイツの教育制度(図)

第3章 早期離学の抑制に取り組むイギリスの学校:困難を抱える若者を支えるコンテニュー・プラス・アカデミー(小山晶子・菊地かおり)
 1 はじめに
 2 早期離学/ニートの問題へのアプローチ
 3 コンテニュー・プラス・アカデミーの取り組み
 4 おわりに
 イングランドの教育制度(図) 

第4章 ベルギー・ブリュッセル首都圏地域の早期離学対策における「予防」と「介入」戦略:フランス語圏の「AMO」と「SAS」の役割に着目して(見原礼子)
 1 はじめに
 2 ベルギーにおける早期離学対策
 3 「予防」と「介入」段階での代表的な取り組み
 4 「介入」段階における教育実践
 5 おわりに
 ベルギー・ワロニー・ブリュッセル連盟の教育制度(図)

第5章 オランダにおける早期離学の予防・介入・補償:ロッテルダムの学校と地域の若者支援ネットワークを事例に(福田紗耶香)
 1 はじめに
 2 本章で扱う事例の予防・介入・補償としての位置づけ
 3 学校内での早期離学の予防
 4 学校外での早期離学の介入
 5  切れ目ない早期離学者支援ネットワークの構築はいかにして実現可能か
 オランダの教育制度(図)


第Ⅱ部 補償の実践例

第6章 スペインにおけるセカンドチャンススクールの「補償」的役割:公立バサウリ基礎職業訓練学校の事例から(有江ディアナ)
 1 はじめに
 2 スペインにおけるセカンドチャンス教育
 3 セカンドチャンススクールの取り組み
 4 事例:公立バサウリ基礎職業訓練学校
 5 セカンドチャンススクールの「補償」的役割の考察
 6 おわりに
 スペインの教育制度(図)

コラム1 フランスのセカンドチャンススクール(2CS)(園山大祐)

第7章 ノルウェーにおける早期離学者への支援:オスロにおける補償教育の事例(中田麗子)
 1 はじめに
 2 早期離学の状況と対策
 3 高校におけるフォローアップサービス(OT)
 4 ダーレオーエン・アカデミーにおける教育プログラム
 5 おわりに:共通点と示唆
 ノルウェーの教育制度(図)

第8章 エストニアにおける早期離学への予防・介入・補償:小国の小規模なインクルーシブ環境(丸山英樹)
 1 はじめに(政策の概要と文化的背景)
 2 事例の位置づけ
 3 補償:「最後の砦」となる学校
 4 おわりに
 エストニアの教育制度(図)

第9章 早期離学率減少に向けたポルトガルの教育改革と補償の取り組み:セカンドチャンススクールに注目して(二井紀美子)
 1 はじめに
 2 ポルトガルの早期離学問題に対する政策的アプローチの特徴
 3 シントラ2CS(シントラ校)の実践
 4 おわりに
 ポルトガルの教育制度(図)

第10章 フランスの小規模高校「ミクロ・リセ」から問い直す「学校」像(島埜内恵)
 1 はじめに
 2 フランスの早期離学対策におけるミクロ・リセの位置づけと基本枠組み
 3 ミクロ・リセの特質
 4 ミクロ・リセという事例から問い直す「学校」像
 5 おわりに
 フランスの教育制度(図)

コラム2 パリ市立成人夜間高校(LMA)にみる再チャレンジの取り組み(園山大祐)


第11章 スウェーデンにおける早期離学対策の実践:包括的で柔軟な取り組み(本所 恵・林 寛平)
 1 はじめに
 2 セーフティーネットとしての教育制度
 3 スウェーデンにおけるセカンド・チャンス・スクールの設置
 4 ノルショッピンのセカンド・チャンス・スクール
 5 ノルショッピン市のIMとKAA
 6 セカンド・チャンス・スクールの特徴:IMでもあり独特でもある
 7 おわりに
 スウェーデンの教育制度(図)


 コラム3 日本における外国籍の若者の不就学と夜間中学(川端映美)
 コラム4 日本の通信制高校のいま:「学び直し」と「自分探し」(斎藤里美)
 コラム5 日本のフリースクールのいま:ありのままを認め自分決定を促す(斎藤里美)
 コラム6 日本の学びの多様化学校(不登校特例校)(園山大祐・塩澤広大)


終 章 能力主義の罠に落ちないために(池田賢市)
 1 はじめに
 2 「補償」制度が存在することの問題
 3 「予防」「介入」の課題
 4 「受け皿」のスティグマ機能
 5 修得主義をめぐる問題
 6 「早期離学問題」が提起する問題


編集後記:共同研究を振り返る(有江ディアナ・福田紗耶香)
あとがき(園山大祐)
索  引
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