倫理学から教育と平和を考える

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商品説明
応用倫理学から、教育の基礎理論を再考し、教育実践への応用を探究する。

さらには「和解」に着目した平和研究への発展を志す。広島発、教育と平和を問う応用倫理学の14の成果を集成。広島大学名誉教授・越智貢先生退職記念出版。




●執筆者紹介
衛藤吉則
広島大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。教育哲学・倫理学専攻。広島大学大学院人間社会科学研究科教授。博士(教育学)。


嶋崎太一
広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了。哲学・倫理学専攻。長野工業高等専門学校工学科准教授。博士(文学)。


硲 智樹
広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。哲学・倫理学専攻。広島大学大学院人間社会科学研究科(人文学プログラム)准教授。


池辺 寧
広島大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。哲学・倫理学専攻。奈良県立医科大学医学部准教授。


伊藤潔志
東北大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得満期退学,広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了。教育学・倫理学専攻。桃山学院大学経営学部教授・学部長。博士(文学)。


上野 哲
広島大学大学院文学研究科博士課程修了。応用倫理学専攻。小山工業高等専門学校教授。博士(文学)。


秋山博正
広島大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。倫理学・道徳教育専攻。兵庫教育大学道徳教育研究開発センター特任教授。くらしき作陽大学名誉教授。


上村 崇
広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了。福山平成大学福祉健康学部教授。博士(文学)。


後藤雄太
広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了。倫理学専攻。広島大学大学院人間社会科学研究科准教授。博士(文学)。


後藤弘志
広島大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。ドイツ・トリア大学第1学群哲学科(博士号申請)。哲学・倫理学専攻。広島大学大学院人間社会科学研究科教授。博士(哲学)。


奥田秀巳
広島大学大学院文学研究科博士後期課程修了。人文学専攻。北海道教育大学函館校教育学部准教授。博士(文学)。


桐原隆弘
フランクフルト大学哲学歴史学部博士課程修了。倫理学専攻。広島大学大学院人間社会科学研究科教授。博士(哲学)。


村若 修
広島大学大学院文学研究科倫理学専攻博士課程後期単位取得退学。鹿児島女子短期大学教授・学長。修士 (文学)。


越智 貢
広島大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。哲学・倫理学専攻。広島大学名誉教授。
目次
 はじめに――応用倫理学研究と越智貢先生

第1部 教育についての理論

 第1章 カントの教育論における「理性の実験」
  一 はじめに
  二 『教育学』に関する直近の先行研究の検討
  三 一七七〇年代カントの汎愛学舎への関心
  四 規範学校か実験学校か
  五 純粋理性の実験
  六 おわりに

 第2章 ヘーゲルの哲学教育論
――哲学教育の必要性とそのあり方について――
  一 教育者ヘーゲルとニュルンベルクの教育行政
  二 ヘーゲルの哲学教育論
  三 哲学教育はどうあるべきか

 第3章 ハイデガーの科学論
      ――科学の脅威――
  一 はじめに
  二 行動
     ――研究としての近代科学(1)――
  三 手順と事業
     ――研究としての近代科学(2)――
  四 科学の脅威

 第4章 強制の教育倫理学 
  一 はじめに
  二 教育の強制性と教育倫理学
  三 義務教育は強制なのか
     ――「不登校ユーチューバー」が投げかけたもの――
  四 登校を強制できるのか
  五 おわりに

 第5章 日本における専門職倫理教育の変遷
  一 はじめに
  二 近世日本における職業倫理
  三 応用倫理学の普及と専門職倫理教育の実践
  四 判断力教育の集大成としての研究者倫理教育
  五 現代の日本の企業倫理教育
  六 おわりに

 第6章 新たなるWissenschaft(科学・学問・知識)論に基づく「術としての教育」の構造と可能性
  一 はじめに
  二 「垂直軸」的な知の成立と「術」の起源
  三 議論の前提としての特殊-普遍関係
  四 「垂直軸の思考」をもつ思想家とその特徴
  五 自然科学による「垂直軸の思考」への接近 
  六 「教育術」という新たなる科学・学問論の可能性
  七 おわりに

第2部 教育実践への応用

 第7章 道徳教育の成立要件としての被教育者性 
  一 問題の所在
  二 教育の本質としての道徳教育
  三 道徳教育の目標としての自律的で能動的な主体性(道徳性)の育成
  四 道徳性における価値感得・応答力
  五 道徳に関わる知の重層性
  六 道徳的実践の鍵としての道徳への志向
  七 被教育者としての教師  
  八 結語

 第8章 道徳教育と哲学対話
  一 童話作家 浜田廣介
  ――「ありたい世界」の希求――
  二 「善意の物語」から「喪失の物語」への解釈の転換
     ――赤おにの「涙」の意味――
  三 「喪失の物語」として読み解く「泣いた赤おに」の可能性
  四 「泣いた赤おに」における非対称性の構造
     ――物語における青おにの超越性――
  五 「ドコマデモ」が示す他者性
  六 「他者性に気づく物語」としての「泣いた赤おに」
     ――異文化理解の課題――
  七 物語に触発される思考
     ――道徳的価値の多角的研究――
  八 哲学教育と探求の共同体
     ――思考の柔軟性と触発される思考――
  九 民主主義と多様性と道徳教育
  十 哲学対話を通した道徳教育の可能性
     ――「ドコマデモ」問い続ける空間――

 第9章 〈独り在ること〉を学ぶ
  一 序  
  二 〈他なるもの〉の排除
     ――内閉化について――
  三 様々な具体的問題
     ――スクールカースト、いじめ、不登校、自殺・・・・・・―― 
  四 〈自己との関係〉の断絶
  五 〈独り在ること〉の肯定
  六 大人にできることは

 第10章 シュタイナー教育によるインクルーシブ教育の可能性
  一 グローバルに広がるシュタイナー教育
  二 発達が気になる子どもたちへのシュタイナー教育の応用
     ――シュタイナーハウス・モモにおける文字学習の実践事例――
  三 シュタイナー教育の基盤としての「教師の自己教育」

第3部 和解と平和についての理論

 第11章 責任のための/責任としての記憶
       ――戦後世代の戦争責任――
  一 集合的責任としての戦争責任
     ――有責責任か負担責任か?――
  二 経済的および文化的相続論
     ――厳密な人格同一性と第三者との間に――
  三 応答可能性としての戦後世代の戦争責任
     ――重層的な<被害/加害>の集合的記憶を紡ぐ――

 第12章 和解に向けた信頼の可能性
  一 不和、和解、信頼
  二 ルーマンの信頼論
  三 信頼と慣れ親しみ
  四 人間関係における信頼
  五 信頼とその存在論的前提
  六 和解に向けた信頼

 第13章 倫理的課題としての歴史和解
       ――ドイツ人「避難・追放」問題をめぐる一九六〇年代初頭の議論を手がかりに――
  一 はじめに 
  二 「避難・追放」の前史と戦後復興のなかの「故郷権」
  三 ヤスパースにおける自由権と領有権の峻別
  四 ギルゲンゾーンにおける隣人関係中心の故郷権概念
  五 将来への展望
  六 おわりに

 第14章「傷つきやすさ」をめぐって
  一 「傷つきやすさ」とは何か
  二 人間の条件としての傷つきやすさ
  三 エマニュエル・レヴィナス
  四 キャロル・ギリガン、ネル・ノディングス
  五 ロバート・グディン、エヴァ・フェダー・キティ
  六 アラスデア・マッキンタイア、マーサ・ヌスバウム
  七 ジュディス・バトラー
  八 宮坂道夫
  九 おわりに

 おわりに
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