ギリシアへの陶酔

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ギリシアへの陶酔

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商品説明
ベンサムの功利主義を受け継いだ〈哲学的急進派〉の二人は,ソクラテスやプラトンをどう読み解いたのか。

グロートとミルによるギリシア受容を歴史的に再構成しながら,ヴィクトリア朝時代における自由論・民主政論を探究する。

 


●著者紹介

村田陽(むらた・みなみ)
 1990年 大阪府に生まれる。
 2013年 同志社大学法学部政治学科卒業。
 2018年 同志社大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程(後期課程)修了。博士(政治学)。
 現 在 京都大学白眉センター特定助教。
 著 作 『政治思想史――西洋と日本の両面から学ぶ』〔共著〕(法律文化社,2024 年),「ギリシアへの陶酔――ジョージ・グロートとジョン・スチュアート・ミルのアテナイの民主政論」(『政治思想研究』23 号,2023年),“John Stuart Mill and Political Reform : Responses to Bentham and Grote,”Revue d’etudes benthamiennes,Vol. 16, 2019, 他。
目次
 凡 例

序章
 1 目的と問い
 2 ミル研究史上における問い
   ――ミルの古典古代論の位置づけをめぐって――
 3 グロート研究史上における問い
   ――グロートは何者だったのか?――
 4 着眼点と構成

第1章 ギリシアに陶酔した二人の哲学的急進派
 1 問題の所在
   ――半世紀におよぶ交友の歴史――
 2 それぞれの人生の始まりと若き日の出会い
 3 哲学的急進派としての異なる〈自覚〉
 4 知的交流の深化
   ――『ギリシア史』と『プラトン』――
 5 二人の眠る場所
   ――ウェストミンスター寺院とアヴィニョン――

第2章 アテナイの民主政論
    ――「国制の道徳基盤」の盛衰――
 1 問題の所在
   ――古典古代へと回帰することの意味――
 2 ヴィクトリア朝におけるギリシア史をめぐる保守派と急進派の対立
 3 アテナイの国制改革史
 4 国制の道徳基盤のアテナイにおける盛衰とその近代的再建
 5 アテナイ史の現代的意義をめぐって

第3章 デマゴーグの再解釈
    ――クレオンとニキアスを手がかりに――
 1 問題の所在
   ――民主政の「悪役」をめぐって――
 2 古代人によるデマゴーグ評価
   ――アリストパネスとトゥキュディデス――
 3 18世紀英国におけるデマゴーグ批判の言説
 4 「反対論者」としてのデマゴーグ
 5 野党的反対論者としてのデマゴーグの可能性

第4章 ソフィストの再定義
    ――プラトンの対話篇受容の観点から――
 1 問題の所在
   ――ソフィストは〈悪者〉だったのか?――
 2 19世紀英国におけるソフィストとプラトンをめぐる知的状況
 3 『ギリシア史』以前のソフィストに対する否定的解釈
 4 グロートとミルによるソフィストの再定義
 5 ソフィストの分類と個別評価
   ――プロタゴラスを中心に――
 6 哲学者とソフィストの境界線

第5章 二人のプラトン
     ――ソクラテス主義者と独断論者――
 1 問題の所在
   ――プラトン受容の射程――
 2 プラトンの有用性
   ――「新プラトン主義」とホイッグの視座――
 3 グロートとミルによるプラトン解釈
 4 ノモス王対ソクラテス
 5 哲学者の人生と弁論家の人生
 6 「統治する哲学者ソクラテス」

終章
 1 グロートとミルによるギリシアへの陶酔
 2 さらなる争点
   ――現代論としての古典古代論――

 *

 巻末資料
 参考文献一覧
 あとがき
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