興

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商品説明
◆第一句集
もともと『詩経』も『万葉集』も古代歌謡です。ということは、そこには何か、歌を詠むために「思いを興(おこ)す」という動機のようなもの、発想のようなものがそれなりに共有されていたはずです。それを「興(きょう)」といいます。「興」とは発想の手段のことです。
詩歌や歌謡では、謡(うた)ってみようと感じた「そのこと」「そのおもい」を詠むために、まず歌い手や詠み手が何かを思いおこすことがおこります。
このとき先行するイメージや言葉の動きの初動が「興」というものです。
(松岡正剛『うたかたの国日本は歌でできている』)より

◆内容紹介
アポイントメントもとらず桔梗摘む
くちびるのやうな小舟や春暁
脱ぎ捨てて破船のごときブーツかな
昔ばなしは帯解きながら春没日
クロツカス貰つてきても合はぬ壺
東京に芒種ある日や葛飾区
古日記に餘寒とあるは楽しけれ
冬近しそして真昼の美術館
緑陰にふさはしきもの小鈴の音
六月は薄くれなゐの胸の鳥
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