水原秋櫻子の百句

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商品説明
◆百句シリーズに水原秋櫻子が登場!

秋櫻子の絵画

◆解説より

秋櫻子の絵画に対する認識の表れは、昭和十三年、「文展洋画部瞥見」にて青山義雄の「北洋落日」を観た感想として「色彩はあくまで美しく、而も力がある。つまり客観写生の句の並んだ中に、主観の強い句が一句あるやうなもので、一層見栄えがするわけである。(中略)色彩に対する感覚が画家にとつて、いかに大切なものであるかといふことがわかる。同じ北海の落日に対しても、多くの画家達は青山氏ほどの(中略)それを現はすべき色彩を持つてゐない。仕方なしに常識にうつたへて、平凡な色を使ふことになつてしまふのである。本当に感じた色を、自信をもつて使ひこなせる作家が結局衆に抽んでる。それは本当に感じたことを、自信をつて表現し得る俳句作者が忽ち認められるのと同じことである。」(「馬醉木」昭13年12月号)と述べている。
実際の「北洋落日」は東京国立近代美術館に収蔵されているが、Fサイズ横、25号ほどのキャンバスに描かれた油彩であり、夕暮の海の彼方に沈む太陽は白く太い光の帯を海原に棚引かせている。この夕日は赤という固定観念を捨て、画家独自の色彩感覚に共感すればこそ、秋櫻子は〈頭の中で白い夏野となつてゐる〉を評価したのであり、何よりも「頭の中で」という主観の表明とそれによる独自の色彩の選択が大切であった。
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