「何もないまち」では終わらせない
欧州の地方を歩くと、日本に比べてずっと元気に見えた。なぜなのか、日本の地域再生のヒントになることを見つけたいと思って、欧州のあちこちを巡りながら取材を重ねた。当事者の声を聞いて、各地に共通して見えたことは、危機的な状況に陥ったまちほど、危機の本質に向き合ってそこからの脱却に真剣に取り組み、結果的に強くなっていたことだ。人口減少、観光客減、空き家の増加、地方切り捨て、経済危機、農業の衰退、旧産炭地の疲弊……。それらの危機に立ち向かってきた現場の人たちの原動力と取り組みに迫る。
【目次】
第一章 まちを変える、ひとが変える/スペイン サン・セバスチャン
第二章 逆境がまちを強くする/イタリア キャンティ
第三章 環境と経済は両立できる/スウェーデン ベクショー
第四章 資源は足元に眠っている/アイスランド
第五章 「自信」と「誇り」を持つために/フランス ノール・パ・ド・カレ
第六章 視察では見えないことがある/オランダ ワーヘニンゲン
第七章 地域のことは地域で決めたい/イギリス スコットランド