• 発売日:2025/03/14
  • 出版社:青弓社
  • ISBN:9784787235534

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ライブミュージックの社会学

ライブミュージックの社会学

通常価格 3,300 円(税込)
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商品説明
コロナ禍での停滞を経てもなお、ライブミュージックは音楽文化や流行を力強く牽引し、現代社会のポピュラー音楽シーンでの存在感をますます増している。ライブミュージックをめぐる多角的な考察を通して、日本そして世界を覆う音楽文化の現在地を活写する。
目次
序 ライブミュージックの現況 南田勝也

第1部 ライブ文化の形成と展開

第1章 コンサート・パフォーマンスの歴史――クラシック音楽とポピュラー音楽の身体 宮本直美
 1 コンサートの成立と展開
 2 器楽の評価と「クラシック」音楽
 3 沈黙する聴衆と身体抑制
 4 ポピュラーなコンサート
 5 ヴィルトゥオーゾへの熱狂――リストマニア
 6 クラシックとポピュラー音楽をつなぐヴィルトゥオーゾコンサート

第2章 PA実践の文化史――循環器としてのサウンドシステムが生む「ライブ」な交歓 忠 聡太
 1 二十世紀前半の電気的な補強
 2 音量のさらなる補強と再帰的な回路の構築
 3 シェイ=武道館史観を批判する

第3章 ライブパフォーマンスの半世紀――聴く/視るの二軸をもとに 南田勝也
 1 デヴィッド・ボウイの挑戦
 2 視ることが優先され、派手なパフォーマンスが繰り広げられた時代
 3 同時代に日本では
 4 化身や派手なパフォーマンスから撤退した時代
 5 時代の転換を見据えて

第4章 巨大化するライブ産業――アメリカのライブ・フェスの現状 永井純一/山添南海子
 1 巨大化する公演
 2 「ライブミュージック」の台頭
 3 パール・ジャムによる問題提起
 4 コンサートの制度化と巨大化するプロモーター
 5 ライブネーションによる水平統合
 6 AEGによる垂直統合

第2部 それぞれの現場

第5章 ライブハウス店長の生活史――二〇一〇年代以降の「オルタナティブ」な場所作り 生井達也
 1 「生」としてのミュージッキング
 2 調査の概要
 3 GLM店長のライフヒストリー
 4 GLMの運営と店長の役割
 5 地域との関わり

第6章 K―POPライブとファン――世代交代による進化と越境 吉光正絵
 1 K―POPライブの現状
 2 K―POPライブの特徴と変遷
 3 日本の女性ファンが体験したK―POPライブの魅力
 4 K―POPライブの行く末

第7章 3DCGライブの行方――初音ミクから考える音楽公演 南田勝也/木島由晶/永井純一/平石貴士
 1 そこにいるはずがない人物に熱狂する観衆について
 2 初音ミクのライブの何が新しかったのか
 3 3DCGライブは現実を代替するか

第8章 推し活への唯物論的アプローチ――場所・モノから考える推し活のいま 阿部真大
 1 推し活と場所――集合沸騰としての推し活
 2 推し活とモノ――ファンが作る(使う)モノ/モノが作るファン

第9章 配信ライブの快楽と不満――メディアを介したライブ体験の行方 木島由晶
 1 配信ライブとパンデミック
 2 配信ライブの本格化
 3 配信ライブの利用と満足
 4 配信ライブの行方

終 章 ライブが存在感を増した社会背景――メディア、社会意識、共同体 南田勝也
 1 レコーディング音源からライブ音像へ
 2 コンサートからライブへ
 3 「音楽になる」体験
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