• 発売日:2020/01/24
  • 出版社:草思社
  • ISBN:9784794224361
通常価格 2,420 円(税込)
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商品説明
インドを中に世界を旅してきたジャーナリストが、
他の旅の記憶をていねいに辿りながら
「が旅に出る理由」を重層的に考察するエッセイ。 
なぜ人は何度でも、何歳になろうと旅に出るべきなのか。
それは旅こそが私たちにとって最のセラピーであり、
分を育む為にほかならないからだ。
旅好きも、旅が遠くなったも必読の滋味あふれる旅論。
【スウェーデン発、欧州ベストセラー!】

(本書より引用)
不機嫌という病を治すにはまず、自分の安全領域から外に飛び出すことだ。
そうすれば、すべてをコントロールしなくても日々がうまく運んでいくと気づくこともある。
いったん異文化の中に身を置けば、足が地に着かなくなっても
「すべてうまく行くだろう」と信じることができる。

変化がなければ心は消耗する。だが新たな見方をするようになれば、新たな展望が開ける。
旅をすれば感覚が研ぎ澄まされ、世間や家庭内の状況に対して注意深くなる。
今まで無関心だったことにも、不意に何かを感じるようになるのだ。
今まで見えていなかったことが不意に見えてくるのである。

美しい言葉に言い直すとすれば、旅と遊牧民の生活様式こそイデオロギーだった。
旅は、前もって予見可能であってはならず、ページを開いた瞬間の
本のようでなければならなかった。
旅人は、自分が今から何と出会うか、誰と遭遇するかを知っていてはならなかった。
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