現地で教壇に立つ著者が綴る中学生「ライブ」
日本にとって、未来の学校がここにある
この本は20年以上にわたってスウェーデンの公立中学校の数学・理科教員およびクラス担任として教壇に立ち、生徒たちや同僚たちとの交流、学校行事等における多くのエピソードや写真、統計データをもとにユニークな経験を持つ著者が「外国人の目」から見たスウェーデンの中学校および中学生をありのままに綴ったものです。
入学試験なしでほぼ全員が高校に進学でき、週に二科目以上の試験をしてはならないという不文律があり、夏休みや冬休みにまったく宿題のないスウェーデン。そのようなスウェーデンにおいても、学校生活からくるストレスのために登校拒否や長期欠席をする中学生もいます。いじめも無視することのできない大きな問題です。思春期に入り精神的に不安定な青少年たちの悩みや問題に対して、また大人の世界への興味からタバコ、アルコール、麻薬を経験する生徒たちがでてくるこの時期に、学校や社会ではどのような対応をしているのか。現在の教育指導要領では何を重要視し、そのために学校では何を具体的に行っているのか。現在すでに社会問題化しつつある大学生の教職離れ、無資格教員の増加、教員を取り巻く労働環境の悪化、教員の高齢化等を含めてスウェーデン教育界の将来を憂慮しています。