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ジェンダー法研究 第11号

ジェンダー法研究 第11号

二宮 周平 (編集)
三成 美保 (編集)
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商品説明
◆実務と研究を架橋し、新たな共生社会を拓く【ジェンダー法学】の専門誌◆
第11号では、「特集Ⅰ:日本のジェンダー平等指数はなぜ低いのか」を各学問分野から(三成、大山、川口・野田、小玉、白井)、「特集Ⅱ:トランスジェンダーの尊厳」は、はしがき(二宮)+6論稿(大山、臼井、永野、石橋、立石、渡邉)、大谷恭子の遺稿と浅倉による「小特集:性売買をめぐる法政策」、「立法・司法・行政の新動向」(黒岩)を掲載。今号より責任編集者として三成美保が加わる。
目次
『ジェンダー法研究 第11号』

  浅倉むつ子・二宮周平・三成美保 責任編集

【目 次】

はしがき(浅倉むつ子・二宮周平・三成美保)

◆特集1 日本のジェンダーギャップ指数はなぜ低いのか?―各学問分野による分析◆

◆1 世界経済フォーラム「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」(GGGI)の意義と限界―GGGIレポート2024の総合スコアを中心に〔三成美保〕

 Ⅰ GGGIと世界経済フォーラム
 Ⅱ GGGI総合のスコアと順位―2006~2024年の日本
 Ⅲ ジェンダー平等停滞国日本の課題

◆2 政治分野における男女共同参画への課題〔大山礼子〕

 Ⅰ 男性中心の政治が続く日本
 Ⅱ 女性の参画がもたらす効果
 Ⅲ 政治分野の男女共同参画を実現するには

◆3 経済分野における日本のジェンダー平等指数はなぜ低いのか〔川口 章・野田滉登〕

 Ⅰ は じ め に
 Ⅱ 経済分野のジェンダー平等指数の算出方法と信頼性
 Ⅲ 資本主義の多様性とジェンダー
 Ⅳ 日本の課題

◆4 教育のランキングから見えること,見えないこと―ジェンダーギャップ指数を手がかりに〔小玉亮子〕

 Ⅰ 奇妙な数値
 Ⅱ なぜ,2022年に教育のランキングが突然1位になったのか
 Ⅲ さまざまな数値からみえること
 Ⅵ 測定できることと,できないこと
 Ⅶ 最後に,少しずつ,しかし確実な変化を

◆5 健康分野におけるジェンダー・ギャップ指数―性と生殖の健康と権利(SRHR)を中心に〔白井千晶〕

 Ⅰ は じ め に
 Ⅱ 避妊と人工妊娠中絶
 Ⅲ 中  絶
 Ⅳ リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(性と生殖の健康と権利):すべての人に生殖と親になる機会が保障されているか
 Ⅴ SRHRと女性への健康被害
 Ⅵ 出 産 環 境
 Ⅶ お わ り に

◆特集2 トランスジェンダーの尊厳◆

はじめに  二宮周平

◆6 性同一性障害者特例法生殖不能要件最高裁違憲決定について―平成31年最高裁決定から令和5年最高裁決定へ〔大山知康〕

 Ⅰ は じ め に
 Ⅱ 平成31年最高裁決定について
 Ⅲ 令和5年最高裁決定について
 Ⅳ 広島高等裁判所令和6年7月10日決定について
 Ⅴ 今後の課題について
 Ⅵ 最 後 に

◆7 性別変更のその向こう―男女二元性の世界から人間性を統合していく時代に!〔臼井崇来人〕

 Ⅰ 灰色な世界が幸せ色に変わる時
 Ⅱ 7年の冬,吹いてきた春のそよ風
 Ⅲ 最高裁,クライシス
 Ⅳ 結婚は環境適応スキルを爆上げする
 Ⅴ あれ,まだ手術希望の相談?

◆8 経産省事件―当事者に対する処遇の適切さを求めた最高裁判決の意義と課題〔永野 靖〕

 Ⅰ 事案の概要
 Ⅱ 判  旨
 Ⅲ 本最高裁判決の意義
 Ⅳ 今後の課題―多様な性のあり方を尊重する社会に向かって

◆9 トランスジェンダー裁判例から見るジェンダー規範―「パス度」が法的権利を左右すべきか〔石橋達成〕

 Ⅰ は じ め に
 Ⅱ 用語の整理
 Ⅲ パス度に関する論考・発言
 Ⅳ 「パス度」が関係する裁判例の紹介
 Ⅴ 法律論から考える「パス度」論の妥当性
 Ⅵ 結  び

◆10 特例法違憲決定後のトランスジェンダーの親子法―法的課題の素描と改正に向けた試論〔立石結夏〕

 Ⅰ 本稿の想定する親子の法的親子関係
 Ⅱ 特例法違憲無効決定後に生じる問題
 Ⅲ 戸籍上の「父」「母」の記載をあらためる必要性
 Ⅳ 諸外国の動向と家族法の改正
 Ⅴ 法律上の性別とは何か
 Ⅵ お わ り に

◆11 性自認に応じた法律上の性別の可能性〔渡邉泰彦〕

 Ⅰ は じ め に
 Ⅱ 現段階で解決すべき課題
 Ⅲ 今後のために考慮すべき課題
 Ⅳ お わ り に

◇〈小特集〉性売買をめぐる法政策◇

◆12 買春の可罰化に向けて―イマドキオンナノコの風俗事情〔大谷恭子〕(遺稿)

 Ⅰ は じ め に
 Ⅱ 日本の性風俗を取り巻く状況
 Ⅲ 売買春はなぜ違法なのか
 Ⅳ なにをなすべきか
 Ⅴ お わ り に

◆13 女性差別撤廃委員会は,性売買をどうとらえているか〔浅倉むつ子〕

 Ⅰ は じ め に
 Ⅱ 日本における人身売買の実態
 Ⅲ 人身売買をめぐる国際条約
 Ⅳ 女性差別撤廃委員会(CEDAW)のアプローチ
 Ⅴ お わ り に

【立法・司法・行政の新動向】

 【概説および翻訳】EU:男女同一賃金原則の適用強化に関する指令(Directive 2023/970)〔黒岩容子〕
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