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◆第15号:特集【日本の人権状況への国際的評価と憲法学】― 第一線の執筆陣が集い、本号も充実の刊行◆
第15号は、特集「日本の人権状況への国際的評価と憲法学」とし、国際組織が各国の人権保障状況について行う評価を国内憲法(学・実務)が、どのように考慮すべきなのかについての総論的考察(手塚、初川)と、各論として近年問題提起がなされた分野について論じる(髙佐、大野、西山、齊藤、中岡、君塚、村上、安原)。投稿論文(柴田)、書評2本(植松、堀口)も掲載。
目次
『憲法研究 第15号』

  辻村みよ子(東北大学名誉教授) 責任編集


【目 次】

◆特集◆ 日本の人権状況への国際的評価と憲法学 

・企画趣旨〔毛利 透〕

◆国際組織・国際NGO の人権保障のための諸活動と憲法学〔手塚崇聡〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 国際組織・国際NGO の諸活動と日本の対応
Ⅲ 人権条約機関による見解等とその考慮
Ⅳ おわりに

◆日本における国内人権機関の可能性―国際人権法との対話を目指して〔初川 彬〕

Ⅰ 問題の所在
Ⅱ 国内人権機関とは何か
Ⅲ 日本における現状と今後の展望
Ⅳ 結びにかえて

◆国家主体の国籍から個人主体の国籍へ―複数国籍の容認を例に〔髙佐智美〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 国籍取得の「権利」化
Ⅲ 複数国籍は「権利」か?
Ⅳ 検  討
Ⅴ おわりに

◆外国人の退去強制手続に際しての身柄収容に対する国際人権基準からの評価と憲法〔大野友也〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 外国人の退去強制手続に際しての身柄収容をめぐる問題点
Ⅲ おわりに

◆ジェンダー不平等に関する国際指標のレレバンスについて―国内憲法学の一視点から〔西山千絵〕

Ⅰ WEF ジェンダーギャップ指数世界100位外の定着と慣れ
Ⅱ 国際指標のレレバンス― 誰が,何を,どこまで受け取るか
Ⅲ ジェンダー・ギャップの所在― いかにして現実を進展させるか
Ⅳ 政治的領域におけるジェンダー不平等が重視されない社会
Ⅴ さいごに―どの国際指標を重視すべきか,ではなく

◆日本の人権状況への「国際的評価」を評価する―LGBT の人権をめぐって〔齊藤笑美子〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 国連のUPR,条約機関の審査
Ⅲ 日本の状況
Ⅳ 性別と性自認に基づく差別禁止の国際的状況
Ⅴ 「国際的評価」への懐疑
Ⅵ おわりに

◆憲法上の権利としての親権と国際人権〔中岡 淳〕

Ⅰ 問題の所在
Ⅱ 離婚後共同親権の導入をめぐる議論の対立
Ⅲ 親権の憲法上の権利としての性格―国際人権による補完
Ⅳ むすびにかえて

◆報道の自由―「国境なき記者団」が見た国境の中の記者と権力者たちの表現の自由〔君塚正臣〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 「報道の自由度」ランキングはいかに低位安定となったか
Ⅲ 「報道の自由度」ランキングは信頼できるか
Ⅳ おわりに

◆人権条約における憎悪扇動表現規制義務と日本の対応〔村上 玲〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 日本が批准する憎悪扇動表現規制を含む人権条約と政府の対応
Ⅲ  規約人権委員会・人種差別撤廃委員会の指摘と差別的言動解消法とおわりに

◆民族教育の自由と教育を受ける権利―教育課程編成の自由と各主体の協働〔安原陽平〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ 民族教育と平等論的アプローチ
Ⅲ 民族教育と自由論的アプローチ
Ⅳ 教育の自由論と民族教育の自由
Ⅴ おわりに

【投稿論文】

◆議会における規律的手段の日英議会法比較―与党平議員の自律性をめぐる序論的考察〔柴田竜太郎〕

Ⅰ はじめに
Ⅱ イギリス下院における平議員の自律性
Ⅲ 日本の国会における平議員の自律性
Ⅳ おわりに

[書評]

◇赤坂幸一『統治機構論の基層』(日本評論社,2023年)〔植松健一〕

◇森口千弘『内心の自由― アメリカの二元的保護枠組みの考察と分析から』(日本評論社,2023年)〔堀口悟郎〕

・憲法年表(2024年5月1日~2024年9月30日)
・国際学会等のご案内
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