読み込み中…

先住民族・移民に関する民法学

先住民族・移民に関する民法学

通常価格 14,300 円(税込)
通常価格 セール価格 14,300 円(税込)
SALE 売り切れ
ネットストア在庫 詳細
    読み込み中...
My店舗在庫
    My店舗登録で在庫確認と店舗お受け取りのご利用が可能になります。(要ログイン)
  • 在庫表示のサンプル
商品説明
◆ポスト・ウェストファーリア時代の行方◆
激変する時代の法学・教育問題に一石を投ずる、「草の根式」現場主義的研究。民法学の視点から社会的・構造的課題に迫る。「先住民族・移民・コロナ災害・地球温暖化(水害)と批判的民法理論(上)」として、ポスト・ウェストファーリア時代の行方を問う。民法理論研究第8巻。
目次
『先住民族・移民に関する民法学―ポスト・ウェストファーリア時代の行方(学術選書235)』
 吉田邦彦 著

【目  次】


は し が き

◇第一部 先住民族救済総論─アイヌ問題の所在◇

第一章 序論─方法論的考察
第一節 居住福祉・環境・所有上の差別の批判的考察─先住民族・居住マイノリティと「批判的法地理学」の比較法
 一 序─「批判的法地理学」と「法継受」論
 二 その研究特色
 三 日本におけるマイノリティの法的周縁化
 四 その他の近時の事例
 五 結び(諸課題)
第二節 アイヌ民族の先住権とコモンズの回復の意義
 一 はじめに─問題意識(その1)
 二 先住民族(アイヌ民族)の所有権理解としての共同所有・利用─問題意識(その2)
 三 過去の不正義に向き合えない補償原理の欠如─問題意識(その3)
 四 環境危機における『先住民族世界』(先住民族遺伝知識)からの示唆─問題意識(その4)
 五 (最後に)斎藤幸平准教授の著作について

第二章 国際人権法実現システム(とくに米州・アフリカ人権委員会・裁判所)における先住民族の権利保護の状況
 一 はじめに─近時の鮭捕獲阻止事例から
 二 米州人権委員会・裁判所による先住民族の権利保護─国際人権法の地域的実現(regional implementation)としての先住権保護の実例(その一)
 三 アフリカ人権保護委員会・裁判所システムの場合─国際人権法の地域的実現(regional implementation)としての先住権保護の実例(その二)
 四 まとめの考察─アイヌ民族の所有政策との関連で
 五 終わりに─集団的(共同体的)扱い(所有・補償)の根拠付け

第三章 近時の「アイヌ新法」論議の批判的考察─アイヌ法政策は世界の動向からいかに隔たっているか
 一 はじめに─本章の要旨
 二 アイヌ新法の論点として挙がっていること
 三 アイヌ新法の論点ではないが、国連先住民族権利宣言(UNDRIP)との関係で検討すべき論点
 四 むすび─先住民族法政策の理念的転換の必要性

第四章 何故アイヌ遺骨が、アイヌ民族に戻らないのか?─ドイツ返還遺骨を契機に「北大キャンパス環境の歴史的翳」を考える
 一 は じ め に
 二 ドイツからの遺骨返還(二〇一七年七月)
 三 (比較参照)平村ペンリウクさん(一八三二~一九〇三)の場合
 四 北大は、何故アイヌ遺骨返還をしないのか?─その問題状況の分析
 五 諸外国の状況
 六 ま と め

第五章 世界の趨勢から見た、先住民族の権利保護及び謝罪の理由・意義─民法の観点から(人類学との学際交流を踏まえつつ)
 一 は じ め に
 二 問題の所在
 三 アイヌ法学史の基盤となる土地問題
 四 現代的諸問題
 五 大学の役割─将来の方向性

第六章 アイヌ民族論・断章
第一節 「クラーク博士」「アイヌ民族」考─環境危機を切り拓く『先住民族知識』
 一 U.MASSでの会合とクラーク博士─黒田との類似性?
 二 《先住民族に関わる所有法》の諸外国の興隆と日本民法の後進性─北大に関わるアイヌ遺骨の国際返還を契機に
 三 むすび─二一世紀の環境危機打開の道標としての「先住民族知識」
第二節 マシュー報告「J・バチェラーの宣教生涯とアイヌ」と鈴木史朗先生

◇第二部 先住民族各論◇

第七章 イスラエル・ベドウィン先住民族の強制立退き問題と近時の研究への所感
 一 はじめに─居住福祉法学上の位置
 二 ベドウィン族の苦境の実態報告
 三 ベドウィン族は、先住民族か
 四 理論的な「中間枠組」による議論の意義
 五 結  び

第八章 パレスチナ自治区訪問とイスラエル所有観・居住福祉・入植植民主義
一 は じ め に
二 パレスチナ自治区の状況
三 イスラエルの所有法の異様性─「入植植民地主義」による建国所有史
四 結び─多民族共生の道

第九章 ダコタ・アクセス・パイプライン問題が投ずる先住民族課題─先住権と環境損害の交錯
 一 はじめに─日米先住民族博物館比較から
 二 スタンディングロック・スー族の悲劇の前史
 三 ノースダコタ州パイプライン問題
 四 検討・示唆─アイヌ民族との比較

第一〇章 米ユーロク民族の水利権・漁業権における逆境と展望─アイヌ民族との比較のために
 一 はじめに─問題意識
 二 クラマス川とユーロク民族の歴史
 三 漁業権確保の闘争(Fish Wars)
 四 鮭の大量死問題とその原因としての水利権問題
 五 む す び

第一一章 カナダ水俣病の実態の衝撃と日本の救済実績との比較・課題─「社会の中の民事責任制度」の検討素材として
 一 は じ め に
 二 カナダ水俣病の実態調査
 三 (比較参照)わが水俣病救済の紆余曲折の歩み
 四 共通の法理的課題
 五 結びに代えて─とくに、「疫学的因果関係論」の日米の落差再考

第一二章 ブラジル水俣病問題とアマゾンの先住民族
第一節 ブラジル・アマパ州アラグアリ川の水俣病水銀汚染地域の限定的再生の試み
 一 はじめに─高岡医師からのメッセージ
 二 アマパ州アラグアリ川の川上りと日伯水俣病の相違
 三 アルレッチェさんによる新たな起業への注目─遺伝的知識の利用による企業の二一世紀的保護の必要性
 四 むすび─ブラジル水俣病改善のために何をしたらよいのか?
第二節 ブラジル・アマゾン・ムンヅルク集落訪問記
 一 はじめに(これまでの経緯)
 二 現場での作業課題
 三 私に求められたこと(日本水俣病からのレッスンは何か)
 四 先住民の暮らしの体験の重要性
 五 最 後 に

第一三章 メキシコ国境沿いのティファナ川国際環境紛争リポート─水法研究の皮切りとして
 一 はじめに─全米ロースクール協会(AALS)の年次大会との関わり
 二 AALS企画の環境法フィールドワークへの参加(二〇一八年一月四日)
 三 わが国における《水法不在》の例外的状況
 四 水利権を巡る隣国問題
 五 今後の方向性

◇第三部 移民と市民権(公民権)問題◇

第一四章 移民法の諸問題、基礎理論のディレンマ構造と市民権(公民権)の意義
 ─とくに民法(所有法)との関連で
 一 はじめに(日本の状況の変化)
 二 移民問題の所在
 三 「所有論」「公民権(市民権)」と移民問題─D・エイブラハム教授の研究に沿いつつ
 四 移民問題の哲学的・原理的検討の進捗─移民コントロールの諸見解
 五 若干の検討

Appendix

Ⅰ Reparations for the Indigenous Ainu People in Japan: Focusing on Current Challenges of Repatriation, Environmental Injustice, and the Biased Ainu History Education

Ⅱ Some Critical Analysis of the Japanese ‘Legal Transplant’ Concept from the Critical Legal Geography Perspective

事 項 索 引
詳細を表示する

カスタマーレビュー

honto本の通販ストアのレビュー(0件)

並び順:
1/1ページ

最近チェックした商品