〈近代科学の祖〉の肉声
数々の科学史上の偉業を達成するも宗教裁判で弾圧された科学者は、いかなる交友関係を結び、いかなる研究活動を送っていたのか。
木星の衛星や太陽黒点をはじめとする天文学的新発見の熱を帯びた報告にはじまり、地動説の反対勢力に対抗して展開した、科学的真理と聖書解釈の関係の捉え直しをはかる革新的議論まで、ガリレオの知的活動の軌跡を立体的に浮かび上がらせる書簡を選び収録。詳細な訳注と略年譜を付す。
《〔……〕太陽が自然の最大の執行者として、そしてある意味で世界のアニマとして心臓として、太陽を取り囲む他の天体に光を与えるだけでなく、自転することによって運動をも与えていると言っても、しっかりした哲学的考察からかけ離れてはいないだろうと思うのです。ですから、動物の心臓の動きが止まれば、その諸器官の他のすべての動きが止まってしまうであろうのと同様に、太陽の回転が止まれば、すべての惑星の回転が停止してしまうでしょう。》