時空の哲学と現代宇宙論

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商品説明
この宇宙はどのようにして生まれ、どのような形で存在しているのか? 数多の数式で表現される物理学的宇宙像を、哲学的枠組みによって言語化し、統一的に把握する。マクロ・ミクロの物理学理論の将来も見据え、時間と空間の本質に迫る、気鋭による力作。
目次
はじめに —— 時空の哲学に何ができるのか?

序 章 時空にまつわる究極の問い

第1章 時空の哲学の歴史
      —— 時間と空間について考えた人々
     1.1 絶対時空と相対時空の二項対立
     1.2 相対性理論における時空間の変容
     1.3 一般相対性理論の成立背景
     1.4 宇宙論への拡張と物理的な場の取り扱い

第2章 現代における時空の哲学的な問い
     2.1 繰り返される穴の議論
     2.2 モデルと物理世界との対応:多様体と計量
     2.3 偶然的性質と本質的性質
     2.4 アリストテレスの実体説と現代への適用
     2.5 多様体実体説から計量実体説へ
     2.6 関係説との調停

第3章 構造実在論における時空の解釈
     3.1 科学的実在論の課題
     3.2 対象実在論から構造実在論へ
     3.3 構造実在論の2つのバージョン
     3.4 時空の実在に応用した構造実在論の登場
     3.5 2つの実体説と時空の役割の変化
     3.6 時空における用語の様々な使い方
     3.7 実体説と関係説、構造実在論の主張の共通点

第4章 マクロな宇宙論に対する哲学の応答
     4.1 時空の哲学とは無縁の宇宙空間の膨張説
     4.2 構造実在論的解釈と宇宙膨張の関係
     4.3 マクロな意味での真空に対する取り扱い

第5章 構造の多義性とミクロ物理学への橋渡し
     5.1 作用による高階の時空構造
     5.2 電磁場の構造と量子化
     5.3 量子化による構造の影響
     5.4 古典と量子に跨る構造
     5.5 物理学理論の今後の可能性
     付  量子化された調和振動子のエネルギー表記

第6章 ミクロな宇宙論との関わり
     6.1 相対論的宇宙論が予期する宇宙の始まり
     6.2 ループ量子重力理論におけるスピンネットワークと古典的な時空の関係
     6.3 共動座標系との繫がり
     6.4 時空の量子化の特異性
     6.5 時空の創発と基礎的な存在者
     6.6 マクロとミクロの共通性と時空の構造

終 章 時空の哲学から得られたこと

付録A 多様体、接続、計量の数学的定式化
     A.1 位相空間と多様体
     A.2 ベクトルとテンソル
     A.3 アフィン接続と共変微分
     A.4 計量の意義とレヴィ=チビタ接続

付録B 物理的時空との対応

参考文献
あとがき
索 引
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