談話標識へのアプローチ

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商品説明
談話標識(ディスコースマーカー)は、今や、世界中の言語で、複数の学術分野・アプローチから研究されるようになった。研究分野の広範さゆえに起こる、研究上の様々な疑問に答えるよう、解説した書である。異なる学術的アプローチ・主要な3アプローチ(シフリン・フレイザー・ブリントン)・共時的/通時的分析ほかを説明し、日英語の分析例も豊富に掲載。談話標識研究・談話分析のノウハウが学べる1冊である。
目次
まえがき
Transcription Conventions トランスクリプトに使用された記号

第1章 はじめに
1. 談話標識とは?
2. いくつものアプローチの存在
3. 談話標識と語用論標識
3.1 用語の使い分け
3.2 談話標識と語用論標識の区別:Ghezzi(2014: 15–16)の例
3.3 筆者による定義
3.4 研究者間の標識研究の目的のちがい
4. 共時的分析と通時的分析
5. 談話標識の出現する場所:発話頭だけなのか、発話末にも?

第2章 談話標識への異なる研究アプローチ
1. 談話標識をはじめとする言語研究を行う際、注意すべき3 点
1.1 話しことばか書きことばか(データの問題1)
1.2 自然発話か作られた例文か(データの問題2)
1.3 真理条件的意味か、コンテクスト依存の話者の意味か
2. 複数の学術的アプローチ
2.1 言語学的談話分析(DA)
2.2 会話分析(CA)
2.3 意味論
2.4 関連性理論
2.5 大学受験参考書などにおける談話標識

第3章 談話標識研究の主要な3アプローチ
1. Schiffrin(1987)の談話分析アプローチ
1.1 理論的枠組み
1.2 方法・データ
1.3 標識の定義と性質
1.4 分析例(and)
1.4.1 等位的構造マーカーand
1.4.2 行為(アクション)をつなぐand
2. Fraser(2009)の意味論・語法研究的アプローチ
2.1 理論的枠組み
2.2 方法・データ
2.3 標識の定義と性質・分類
2.3.1 定義
2.3.2 Fraser(1996)による語用論標識・談話標識の分類
2.3.3 Fraser(2009)による語用論標識・談話標識の分類
2.4 分析例(and)
3. Brinton(1996, 2017)の歴史的談話分析アプローチ
3.1 理論的枠組み
3.2 方法・データ
3.3 標識の定義と性質
3.4 分析例(whatever)
3.4.1 現代英語の中のwhatever
3.4.2 PM whateverの起源と歴史
3.4.3 延長表現(General Extender; GE)or whatever
3.4.4 欲求や発言を表す二人称節(whatever you please/say)
3.4.5 PM whateverの出現について:結論

第4章 現代語における談話標識の日英対照分析(共時的分析の日英語比較)
1. 対照談話分析
2. データと文字化(談話分析ゼミより)
3. 分析方法
4. 日英対照の談話分析
4.1 情報構造についての日英対照分析
4.1.1 情報構造(information-state)
4.2  談話標識についての日英対照分析

第5章 談話標識の通時的分析(日英語比較)
1.  文法化
1.1 伝統的な縮小する文法化
1.2 拡大する文法化
2. 主観化・間主観化(主観性・間主観性)
3. 英日語のDMsの拡大する文法化
3.1 英語besidesの拡大する文法化
3.2 日本語「だけど」の拡大する文法化 
3.2.1 節末「V+けど」
3.2.2 発話頭「だけど」
4. 日本語のDMの伝統的縮小する文法化
4.1 日本語「わけ」の縮小する文法化
5. 構文化
5.1 構文化と構文変化
5.2 構文
5.3 構文化の前後に起きる構文変化
5.4 変化の漸進性(gradualness):変化は徐々に起きるのか?
5.5 変化のメカニズム
5.5.1 再分析・類推・借用(・頻度)
5.5.2 語用論的推論(pragmatic inferencing)
6. 英語のDMsの構文化
6.1 語用論標識(PMs)・談話構成標識(DSMs)・談話標識(DMs)
6.2 変化の2タイプ
6.3 英語after allの構文化・構文変化

第6章 談話標識から文法・言語学を問い直す
1. 談話標識(の発達)についての最近の書4冊
2. 文法化
3. 語用論化
4. 文文法からの組み入れ
5. 構文化

参照文献
あとがき
索引
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