インド、ブータン、中国(チベット)の国境地帯に住む民族「モンパ」「ブロクパ」の伝統的衣装について長年の研究成果の集大成。著者が長年にわたって撮影
したカラー写真を多数収録。全てに英文を併記し英語読者にも対応。
前著『モンパ―インド・ブータン国境の民』(2019年、法藏館)は、筆者が2014年に慶應義塾大学社会学研究科に提出した博士論文「モンパの民族表象と伝統文化の動態に関する文化人類学的考察―インド、アルナーチャル・プラデーシュ州を中心として」を元に加筆・修正したものである。
モンパの人々の衣装については、その第2章「民族表象としての衣服」で詳述したが、本書は、その第2章を全面的に書き直して民族衣装に特化し、前書には十分に盛り込めなかったブータン側のサクテン地区、メラ地区の牧畜民ブロクパの人々、チベットのペマコのモンパや、アルナーチャル・プラデーシュ州西カメン県のモンパ以外の集団の衣装についても取り上げた。
筆者は1976年に初めてインド、ブータンを旅して以来、この地域に深く惹かれ、1995年にアルナーチャル・プラデーシュ、2006年に東ブータンのメラ、サクテン
地域を初めて訪れて以降、学問的関心を持つようになった。その後、大学院で文化人類学を専攻して学術的な研鑽を積み、長年の調査研究の成果を集大成した。
●目次
まえがき
地図
第1章 地域の概要
第2章 モンパの民族衣装を読む
第3章 牧畜民ブロクパの谷 メラとサクテン
第4章 染める・織る・運ぶ
コラム モンパの多目的バッグ、ダンンガー
第5章 シンカに必須の腰当て布
第6章 民俗芸能に残る衣装
第7章 仏教行事を通じた国境を越える交流
第8章 第二の故郷を創る―ペマコのモンパ
第9章 西カメン県のモンパの隣人たちの民族衣装
第10章 タワンの手漉き紙作り
参考文献